「研修動画」で調べると、作り方を解説する記事と並んで、そのまま使える研修動画の一覧や販売ページが出てきます。ビジネスマナーやハラスメント防止の動画は数多く売られており、公的機関が無償で公開しているものもあります。それなら、自社で作る必要はあるのでしょうか。
研修動画を導入するときに最初に決めるのは、その研修を既成の研修動画で賄えるのか、自社で作るのかです。答えは研修ごとに違い、1つの研修の中でも分かれます。ハラスメントの定義は既成の動画で学べても、自社の相談窓口や就業規則の中身は、既成の動画には入っていないからです。
この記事では、研修動画と動画研修の違い、研修に動画を使うメリットとデメリット(注意点)を整理したうえで、既成の研修動画で足りる研修と自社で作る研修の見分け方、両方の組み合わせ方、研修でYouTubeの動画を使うときに確かめることを扱います。続いて、自社で作る場合の6つの種類と研修の内容から見た選び方、NoLang(ノーラン)で制作した事例6本、作る流れと費用の目安、AIでの内製と外注の選び分け(外注した場合の費用・期間・改訂の扱いを含む)、配信・理解度確認・改訂の運用までを、導入を判断する順番に沿って解説します。
NoLangで動画を作ってみる研修動画とは?動画研修との違いと広がる背景
研修動画とは、受講者が時間や場所を選ばずに同じ内容を学べるように、研修の内容をあらかじめ映像にした教材です。会場と日時に人を集める集合研修と違い、配信された映像を各自の都合で視聴します。
似た言葉の動画研修は、研修動画を配信し、受講の状況や理解度を確かめ、内容を更新していくまでを含めた研修の進め方を指します。研修動画は教材、動画研修はその教材を使った研修の運用です。導入では、教材をどう用意するかと、どう配って確かめるかを分けて決めることになるため、本記事でも教材の話は「研修動画」、進め方の話は「動画研修」と書き分けます。
対象は新入社員教育からコンプライアンス、商品知識、業務システムの操作まで幅広く、一度作れば人数や開催回数の制限なく同じ研修に使い回せる点や、受講者が自分のタイミングで視聴できる点が、集合研修にはない利点です。新入社員の教育とOJTの進め方は、新人教育の進め方で説明しています。
なぜ今、研修の動画化が進んでいるのか
まず、法人の学習コンテンツへの支出は増えています。矢野経済研究所「eラーニング市場に関する調査(2025年)」によると、2024年度の国内eラーニング市場規模は3,812億円で、うち法人向け(BtoB)は1,232億円・前年度比7.8%増でした。個人向けが微減であるのに対し、法人側が市場を押し上げている形です。
企業側の導入状況にも、この傾向を裏づけるデータがあります。産業能率大学総合研究所「通信教育およびeラーニングの活用実態調査」(2025年2月公表、有効回答179)では、eラーニング(動画教材を含むオンライン学習)を導入している企業は75.4%でした。これは動画研修だけを取り出した数字ではありませんが、集合研修以外の手段が特別な選択肢ではなくなっている、という状況は読み取れます。
一方で、研修そのものを実施できているかどうかには規模の差があります。労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査シリーズNo.257「人材育成と能力開発の現状と課題に関する調査(企業調査)」によると、OFF-JT(通常業務を離れて行う教育訓練)を実施した企業は全体で31.6%、従業員9人以下では16.2%、300人以上では76.1%です。
ここから先は調査結果ではなく編集部の見方ですが、講師も会場も確保しにくい規模の組織にとって、一度作れば人数に関係なく同じ内容を配れる研修動画は、この差を埋めるための選択肢になり得ます。
研修に動画を使うメリットとデメリットは?注意点と向いている研修
研修に動画を使うメリットは?
研修を動画にすると、教える内容をそろえる・開催日を調整する・翌年に作り直すという、運用側の3つの手間が減ります。
| 比べる点 | 集合研修 | 動画研修 | 両方を併用する場合 |
|---|---|---|---|
| 内容の均一さ | 講師や開催回によって説明の濃淡が出る | 全員が同じ映像を視聴する | 知識部分を動画で揃え、対面は補足に絞る |
| 日程の調整 | 受講者と講師の予定を合わせる必要がある | 各自が空いた時間に視聴する | 動画を事前学習にして、集まる回数を減らす |
| 内容の作り直し | 開催のたびに準備と実施を繰り返す | 変わった箇所だけ直して配り直す | 定番テーマは動画に固定し、時事的な話題は対面で扱う |
| 質問への対応 | その場で講師が答えられる | 質問の窓口を別に用意する | 動画で予習し、対面を質疑と演習にあてる |
各自が都合のよい時間と場所で視聴するので、会場を確保したり、講師や受講者の移動を手配したりする必要もなくなります。
受講者の側にも、分からなかった箇所を繰り返し見直せる点や、自分のペースで受講を進めて完了までたどり着きやすい点など、学習面のメリットがあります。
研修動画のデメリットと注意点は?
反対に、動画にしても減らない手間や、新たに発生する負担もあります。デメリットと注意点として、次の4つを企画の段階で見込んでおきます。
- 最初の1本に手間が集中する:資料の整理、話す内容の用意、公開前の確認が一度にのしかかります。最初から全研修を対象にせず、1テーマに絞って始めるのが無理のない入り方です。
- 更新を止めると教材が逆効果になる:古い法令や旧仕様のまま配り続ければ、誤った知識を全社に広めることになります。誰がいつ見直すのかを、公開前に決めておく必要があります。
- その場で質問できない:集合研修なら講師がその場で答えられますが、動画では受講者が疑問を残したまま先へ進みがちです。質問を受け付ける窓口を別に用意するか、動画で予習してもらい、対面の時間を質疑と演習にあてます。
- 配った動画を誰が見られるかの管理が要る:ダウンロードした動画のファイルや、誰でも開ける設定のリンクは、転送されれば社外の人でも見られます。たとえばYouTubeの限定公開は、検索結果には表示されない一方で、リンクを知っている人なら誰でも視聴でき、さらに他の人へ共有することもできます。社内の規程や顧客情報、自社のノウハウを扱う研修は、閲覧できる人を社内のアカウントで絞れる置き場所に配ります。置き場所ごとの違いは、運用の章の「配信先はどう決める?」で整理しています。
自社の研修は動画化に向いている?
年に何度も同じ説明を繰り返している研修ほど動画化の効果が大きく、体の動かし方や受講者どうしのやり取りが学びの核になる研修は、対面の時間を残す前提で設計します。
向いているのは、内容が年単位でしか変わらない定型知識、入社や異動のたびに何度も実施するテーマ、拠点や職種をまたいで同じ説明が必要なテーマです。コンプライアンス、情報セキュリティ、商品知識、社内システムの操作あたりが典型例です。
逆に、工具の握り方や力の入れ具合のように体で覚える内容、受講者どうしの意見交換から学びが生まれるワークショップ、話し手の存在そのものが説得力になる場面は、映像だけで完結させにくい領域です。ただし、これらもすべてを対面研修に残す必要はありません。たとえば製造現場の実技であれば、工具の名称・禁止事項・作業の全体像は先に動画で配り、現場では手つきの確認とフィードバックに時間を使う、という分け方ができます。
決めるべきは「動画にするか、対面のままか」の二択ではなく、その研修のどの部分までを動画に置き換えるかという配分です。
マーベリック君どこまで動画に置き換えるか決まったら、次はその動画を用意する方法だね。売っている研修動画で足りるのかな?
既成の研修動画やYouTubeの動画で足りる?自社で作る?
既成の研修動画はどんな形で手に入る?
ビジネスマナーやハラスメント防止のように、会社をまたいで内容が共通する研修には、すでに作られた研修動画があります。既成の研修動画の手に入れ方は、大きく3つに分かれます。入手形態によって、費用のかかり方も社内での使い方の自由度も変わります。
- 研修会社やeラーニング事業者の教材ライブラリ:汎用的なテーマの教材を多数そろえたサービスで、受講者1人あたりの月額や、定額の見放題で利用します。提供元の学習システム上で視聴する形もあります。
- 1本単位の購入:必要なテーマの動画を、データやDVDで買い切るか、利用期間と視聴人数を決めて契約します。
- 公的機関が公開する無償の教材:たとえば厚生労働省のあかるい職場応援団はハラスメントの解説動画を公開しており、社内研修で使う場合は申請や連絡は不要で、出典を明記して利用するよう案内しています(営利目的での利用は不可)。
既成の研修動画で足りる研修、自社で作る研修
既成の研修動画で足りるかどうかは、教える内容が自社に固有かどうかでほぼ決まります。そのうえで、説明に使う例や画面、内容が変わるきっかけ、社内にある資料、費用の決まり方を確かめると、判断が固まります。
| 確かめること | 既成の研修動画で足りる | 自社で作る |
|---|---|---|
| 教える内容 | 法令の基本、ビジネスマナー、ハラスメントの定義のように、どの会社でも同じ | 自社の規程、商品、業務手順、社内システムの操作 |
| 説明に使う例や画面 | 一般的な例で理解できる | 社内の用語、実際の書式や画面、自社で起きた事例で説明したい |
| 内容が変わるきっかけ | 法改正など社外の変化で、改訂の時期は提供元が決める | 制度変更、商品改定、システム更新など社内の変化で、変わった時点で自社が直す |
| 社内にある知見と資料 | 教えられる人や資料が社内にない | 規程、手順書、研修スライドが社内にある |
| 準備にかけられる時間 | 教材を準備する時間を取れない | 資料の整理から公開前の確認まで時間を取れる |
| 費用の決まり方 | 受講者数と利用期間、または1本ごとの購入 | 作る本数と、改訂する回数 |
既成の研修動画はすぐに使える一方で、そのままでは表の右側に並ぶ内容には対応できません。社内の用語や画面、自社で起きた事例は入っておらず、社内の制度が変わっても、動画の側は変わりません。受講者1人あたりの料金で契約している場合は、対象者が増えるほど費用も増えます。反対に、自社で作る研修動画は、最初の1本に手間がかかる代わりに、社内の変化に合わせて自社の判断で直せます。
既成と自社制作は、どう組み合わせる?
表の行ごとに答えが分かれる研修もあります。そのときは、1つの研修を「どの会社でも同じ部分」と「自社にしかない部分」に切り分け、前者に既成の研修動画、後者に自社で作る短い動画をあてます。
- ハラスメント防止研修:ハラスメントの定義や類型、該当する言動の例は既成の研修動画(公的機関の無償の動画を含む)で学び、自社の相談窓口、就業規則の該当箇所、相談した後の流れは自社で作った動画で伝えます。
- 情報セキュリティ研修:機密性・完全性・可用性の考え方や一般的な脅威は既成の研修動画で押さえ、自社の持ち出しルール、パスワードの決まり、事故が起きたときの報告先は自社で作った動画にします。
自社で作る部分を、社内で変わる内容だけに絞っておくと、1本が短く済み、制度が変わったときもその1本を差し替えれば配り直せます。自社版をどんな形で作れるかは、後述の事例のうち、講師が解説する形式の情報セキュリティ研修や、業務の場面を会話で見せる採用業務の個人情報コンプライアンス研修が参考になります。
既成の研修動画を選ぶときは、何を確かめる?
既成の研修動画を使うと決めた場合も、申し込む前に次の5点を確かめておくと、導入後に配り方や費用で困りにくくなります。
- どこに置いて配れるか:自社のLMS(学習管理システム)や社内ポータルに動画ファイルを置けるのか、提供元の視聴環境で見る形なのかを確かめます。無償の教材には、ダウンロードや加工を認めず、リンクやストリーミングでの視聴に限るものもあります。
- 利用期間と料金の単位:受講者数と期間で決まるのか、1本ごとの購入なのかを確かめ、対象者が増えたときや年度をまたいだときの費用を見積もります。
- 内容の更新時期:法改正などに合わせた改訂がいつ行われるのか、教材がいつ公開・改訂されたものなのかを確かめます。
- 自社向けに変えられる範囲:社名や事例を差し替えられるかを確かめます。別料金のカスタマイズや個別制作として案内している提供元もあります。
- 購入前に全編を見られるか:試写の有無と条件を確かめ、内容が自社の研修の目的に合うかを事前に判断します。
研修でYouTubeの動画を使ってもいい?
YouTubeには、公的機関や企業が研修向けに公開している動画もあります。他者がYouTubeで公開している動画を研修の教材に使うときは、公開者の利用条件、YouTubeの利用規約、著作権の扱いの3つを確かめます。
- 公開者の利用条件:動画の説明欄や公開者のWebサイトに、研修での利用の可否や条件が書かれていることがあります。前述の厚生労働省「あかるい職場応援団」は、社内研修で使う場合は申請や連絡は不要で、出典を明記して利用するよう案内しています。研修での活用やリンクの掲載は認めていても、映像をダウンロードして自組織のWebサイトに載せることは認めていない公開者もあります(教職員支援機構の動画教材など)。利用条件が見当たらない場合は、使う前に公開者に問い合わせます。
- YouTubeの利用規約:YouTubeの利用規約は、個人的で非営利目的の用途以外でコンテンツを視聴するために本サービスを利用することを禁止事項とし、その例として、不特定または多数の人のために動画を上映することを挙げています。動画のダウンロードも、YouTubeが明示的に承認している場合や、YouTubeと権利者が事前に書面で許可している場合を除いて禁止しています。研修で多くの社員にまとめて見せる、動画を保存して社内のシステムに置く、といった使い方は、これらの規定に照らして問題がないかを確かめます。
- 著作権の扱い:誰でも見られるように公開されている動画でも、自由に使えるわけではありません。文化庁の解説では、著作物を創作した時点で、著作者は手続きをしなくても著作権を得ます。他人の著作物を利用するときは著作権者の了解を得るのが原則で、了解を得ずに使える例外には条件があります。たとえば私的使用のための複製は、個人や家庭内など限られた範囲で使うことが条件で、仕事での利用は含まれません。
研修での使い方が規約や例外に当たるかどうかは、会場で上映するのか、リンクを配って各自が見るのか、保存して社内に置くのかといった使い方で変わります。判断に迷う場合は、公開者の許可を得るか、自社で教材を作ります。
自社で作った研修動画をYouTubeで配る場合は、公開設定によって見られる人が変わります。限定公開にした動画は、YouTubeの検索結果やチャンネルのページには表示されませんが、リンクを知っている人なら誰でも視聴でき、Googleアカウントがなくても見られます。リンクを知った人が、さらに他の人へ共有することもできます。非公開にした動画は、投稿者と、投稿者が指定したユーザーだけが視聴できます。限定公開のリンクは転送されれば社外の人でも開けるので、社外に出せない内容の研修は、閲覧できる人を管理できる配信先に置きます(運用の章の「配信先はどう決める?」)。
出典:YouTube「利用規約」(2023年6月1日発効)、YouTubeヘルプ「動画のプライバシー設定を変更する」、文化庁著作権課「著作権制度の概要について」(令和6年度 著作権事務担当者講習会の資料)。いずれも2026年10月10日に確認しました。
マーベリック君自社で作ると決めた研修は、次はどの種類で作るかだね。6種類を早見表で見てみよう!
研修動画の6つの種類と、研修の内容から見た選び方
研修動画6種類の早見表
自社で作る研修動画は、作り方の違いから6つの種類に整理できます。6種類を分ける最大の分岐点は、カメラで何かを撮る必要があるかどうかです。撮影の要否によって、着手のしやすさも、後述する費用の桁も変わります。
| 種類 | 向く研修テーマ | 撮影の要否 | 本記事の事例 |
|---|---|---|---|
| ① スライド資料型 | コンプライアンス、商品知識、社内制度など知識を伝えるテーマ | 不要 | 生成AIリテラシー研修/生成AIのビジネス活用研修 |
| ② 講師登壇型 | 専門分野の講義、経営層からのメッセージ | 必要(アバター講師で代替する例あり) | 情報セキュリティ研修/アンコンシャス・バイアス研修 |
| ③ 実演撮影型 | 機械の操作、医療・介護の手技、現場の安全教育 | 必要 | — |
| ④ 画面録画型 | 業務システムや社内ツールの操作手順 | 画面の録画が必要 | 社内ツールの操作研修 |
| ⑤ ロールプレイ型 | 接客、商談、ハラスメント対応など対人の判断 | 必要(会話形式の台本から生成する例あり) | 採用業務の個人情報コンプライアンス研修 |
| ⑥ アニメーション型 | 業務フロー、企業理念など図で示したい概念 | 不要 | — |
※表中のアバター講師とは、講師をカメラで撮影する代わりに、人物のような見た目のAIアバターが原稿を読み上げて解説する形式を指します。
研修の内容で呼ばれる種類は、6種類のどれにあたる?
研修動画の種類は、作り方ではなく教える内容で呼ばれることもあります。集合研修を撮影した動画、マニュアル動画、自社製品・サービスの紹介動画、トップメッセージ動画、新人研修用動画といった呼び方です。内容で呼ばれる種類も、何を撮るか(撮らないか)で見ると、6種類のどれかにあたります。1つの研修に、複数の種類が含まれることもあります。
| 研修の内容で呼ばれる種類 | あたる種類 | 撮るもの・見せるもの |
|---|---|---|
| 集合研修を撮影した動画 | ② 講師登壇型 | 講師の講義をそのまま撮る。講師を撮らずにアバター講師で作る方法もある |
| トップメッセージ動画 | ② 講師登壇型 | 経営層が語る姿を撮る |
| マニュアル動画(現場の作業・機械の操作) | ③ 実演撮影型 | 実際の作業や手元の動きを撮る |
| マニュアル動画(業務システムの操作) | ④ 画面録画型 | 操作画面を録画し、解説を付ける |
| 自社製品・サービスの紹介動画 | ① スライド資料型(組み立てや使い方は③ 実演撮影型) | 特徴や仕様は資料で見せ、組み立てや使い方は実物の操作を撮る |
| 接客・営業・ハラスメント対応の動画 | ⑤ ロールプレイ型 | 対人の場面を演じて見せる |
| 新人研修用動画 | ① スライド資料型・④ 画面録画型・⑤ ロールプレイ型の組み合わせ | 会社の規程やルールは①、社内システムの使い方は④、ビジネスマナーは⑤で見せる |
| 企業理念・業務フローの動画 | ⑥ アニメーション型 | 形のない考え方や仕事の流れを図で見せる |
自社の研修はどの種類にあたる?
どの種類が合うかは、その研修で受講者に届けたいものが「知識・動作・判断」のどれにあたるかを決めると絞り込めます。
- 知識を伝えたい:制度・法令・商品情報のように覚えてもらう内容が主役なら①スライド資料型、言葉だけでは伝わりにくい構造を図で見せたいなら⑥アニメーション型です。
- 動作を見せたい:手順そのものが教材になる場合で、現場での作業なら③実演撮影型、画面の中で完結する操作なら④画面録画型です。
- 判断を学ばせたい:正解が一つに定まらない対人場面なら⑤ロールプレイ型、話し手の説得力が学習効果を左右するテーマなら②講師登壇型です。
種類ごとの制作工程、必要な機材やソフト、収録のコツは、作り方を主題にした記事にまとめています。
NoLangで制作した研修動画の事例6本
以下は、動画生成AIサービス「NoLang」で制作した研修動画です。大半は研修資料や台本をもとに生成したもので、カメラでの撮影は行っていません。加えて、撮影済みの映像に字幕や解説を足す使い方の例(社内ツールの操作研修)も含めています。
研修資料や台本がそろっていれば、コンプライアンスや情報セキュリティ、ツール操作といった知識系の研修は、撮影なしで動画教材にできます。自社の研修が本当に映像に置き換えられるのか、既成の研修動画と組み合わせるときに自社版をどんな形で作れるのか、テーマの感触をつかむ材料としてご覧ください。
生成AIリテラシー研修
- 活用シーン:AI利用を始める前に開く全社向けの説明会
- 対象者:これから生成AIを使い始める非エンジニア部門・新入社員
「生成AIとは何か」という前提から、業務で使えること、入力してはいけない情報までを、初めて触れる人の目線でひと通り押さえています。全社の底上げを1本で済ませたいときの入口教材として使えます。
このテンプレートで動画を作る生成AIのビジネス活用研修
- 活用シーン:部門ごとに繰り返している短時間のAI活用勉強会
- 対象者:業務での生成AI利用を始める全社員
生成AIの種類、業務で使う利点、使うときの注意点を、スライド中心の構成で短くまとめています。朝礼や部会の冒頭に流せる長さに収めたい場合に向く構成です。
情報セキュリティ研修
- 活用シーン:入社時のセキュリティ講習、年次の情報管理研修
- 対象者:全社員(中途入社を含む)
アバター講師が正面から語りかける形式で、情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)を平易に説明しています。講師を手配して撮影する形式を、撮影なしで組み立てた例です。
このテンプレートで動画を作るアンコンシャス・バイアス研修
- 活用シーン:管理職向けの評価者研修、ダイバーシティ研修
- 対象者:評価や配置の判断を担う管理職
無意識の思い込みが評価や判断にどう影響するかを、講師役のキャラクターが具体例を挙げながら解説しています。人数の少ない管理職層に日程を合わせて集まってもらう手間を省ける題材です。
このテンプレートで動画を作る採用業務の個人情報コンプライアンス研修
- 活用シーン:人事・採用部門向けのコンプライアンス研修、ケーススタディ演習
- 対象者:応募者情報を扱う採用担当者とその管理者
先輩マネージャーと後輩の人事担当者の会話仕立てで、採用業務における個人情報の扱いと過去に起きた事例をたどります。演者を立てて撮る形式を、会話形式の台本から組み立てた例です。
このテンプレートで動画を作る社内ツールの操作研修
- 活用シーン:ツール導入時の操作説明会、問い合わせ対応の個別レクチャー
- 対象者:業務システムや社内ツールを新しく使い始める担当者
実際の操作画面を録画した映像に字幕と解説を重ね、設定変更の手順を順に追える構成にしています。ここではNoLangの字幕設定画面を題材にしていますが、社内システムの画面でも作り方は変わりません。撮影済みの映像に字幕を付ける使い方の例で、UIが変わったときは該当箇所を録り直して差し替えます。
このテンプレートで動画を作る 実際にNoLangで動画を作ってみる研修動画の作り方と費用の目安
研修動画はどんな流れで作る?
6種類のどれを選んでも、研修動画づくりは次の6つの工程で進みます。変わるのは各工程の中身であって、順番ではありません。
- 目的と対象を決める:誰に何ができるようになってほしいかを1文で書き出します。
- 種類を選ぶ:前章の6分類から、テーマに合う型を1つ決めます。
- 資料と台本を用意する:見せる画面と、読み上げる言葉をそろえます。
- 収録または生成する:撮る・録る・生成するのいずれかで映像にします。
- 内容を確認する:数字や固有名詞を中心に、公開前に通しで見ます。
- 配信して改訂する:視聴できる場所に置き、古くなった箇所を直します。
全体像がつかめたら、次は工程の中身です。工程ごとの具体的な操作、そろえる機材、公開前の確認項目は研修動画の作り方6ステップにまとめています。
撮影の要否で費用はどれだけ違う?
1本あたり10分の研修動画に換算して比べると、金額の差はほぼ「撮影が入るかどうか」で決まります。狙う品質、機材や人員をどこまで自前でまかなうかによって上下するため、幅のある目安として読んでください。
| 撮影の要否で見た区分 | 内製 | 外注 |
|---|---|---|
| 撮影が不要な研修動画(①スライド資料型・④画面録画型) | 1万〜10万円 | 5万〜50万円 |
| 撮影を伴う研修動画(②講師登壇型・③実演撮影型・⑤ロールプレイ型) | 10万〜50万円 | 10万〜500万円 |
| 撮影は不要だが作画工数が費用を決める研修動画(⑥アニメーション型) | 20万〜50万円 | 50万〜200万円 |
撮影が要らない研修動画なら、社内の人件費の範囲で試作までたどり着けます。撮影が入ると、機材・出演者・現場の調整が加わり、外注では費用の上限が一気に跳ね上がります。種類ごとの内訳と、制作にかかる期間の目安は作り方の記事に一覧があります。
この金額を社内で説明するときは、年間の研修予算と並べて示すと話が通りやすくなります。産労総合研究所「2025年度(第49回)教育研修費用の実態調査」(集計159社)によると、2024年度実績の従業員1人あたり教育研修費用は36,036円でした。研修費全体のうち、どのテーマにいくら配分し直すかという議論の土台になる数字です。
既成の研修動画と比べるときは、費用が決まる単位の違いに注意します。既成の研修動画は受講者数と利用期間、または1本ごとの購入で費用が決まり、自社で作る研修動画は作る本数と改訂の回数で決まります。同じテーマを何年も配り続ける場合や、対象者が年々増える場合は、1年分の料金ではなく、使い続ける期間全体の総額で比べます。
マーベリック君同じ10分の動画でも、撮るか撮らないかでこんなに違うんだね。じゃあ誰が作るのがいいの?次で決めよう!
AIで内製する?外注する?費用・期間・改訂で比べて選ぶ
自社で作ると決めた研修動画の作り方は、AIを使って自社で作るか、制作会社に外注するかの2通りで考えるのが現実的です。知識を伝える定型的な研修であれば、ここまでの事例のとおり、AIでも実用に足る品質の教材を作れるようになっています。さらにAIには、元の資料を差し替えるだけで作り直せるため、毎年の改訂に費用と手間が積み上がりにくいという強みもあります。
研修の条件から選ぶ早見表
自社の研修が抱えている条件にあてはめていくと、手段はかなり絞り込めます。
| 自社の条件 | 向いている手段 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎年、法改正や制度変更で改訂が入る | AIで内製 | 元になる資料を差し替えて作り直せるため、改訂のたびの費用と待ち時間を抑えられる |
| 年に何本もの研修動画を作る必要がある | AIで内製 | 1本あたりの制作時間が短く、本数が増えても運用が破綻しにくい |
| 実技や現場の様子を撮る必要がある | 外注、またはAIで内製(自社撮影+AIで仕上げ) | 現場の実映像そのものが教材になるため撮影は必ず発生するが、撮影後に字幕や解説を足す工程はAIで済ませられる |
| 海外拠点向けに多言語で配りたい | AIで内製 | 出力する言語を選んで作れるため、言語ごとの追加手配が要らない |
| 社外にも公開する、見た目の完成度が成果を左右する | 外注 | 演者・ロケ地・演出まで設計でき、映像表現の幅が広い |
| 自社システムの画面を見せる必要がある | AIで内製 | 社内でしか用意できない環境やテストデータを扱うため外部に出しにくく、画面録画に解説を足す工程はAIで完結できる |
自社で作る場合、使う道具は大きく3つのカテゴリに分かれます。スライドに音声を吹き込んで書き出すスライド録画、操作している画面をそのまま記録する画面録画ツール、そして資料や台本から映像を組み立てる動画生成AIです。どれを使うかは前章で決めた種類でほぼ決まります。カテゴリごとの具体的なツールの選び方は研修動画の作り方6ステップで紹介しています。
AIでの内製が向くのはどんな研修?
AIでの内製が力を発揮するのは、伝える内容が文章と図で完結し、しかも毎年配り直すタイプの研修です。具体的には、コンプライアンス、情報セキュリティ、商品知識、社内ツールの操作といった定型情報のテーマがあてはまります。
これらは共通して、既に研修用のスライドや手順書が社内にあり、内容の更新は文章の差し替えで済み、対象者が多いという性質を持ちます。本記事の事例でいえば生成AIリテラシー研修や情報セキュリティ研修がこの範囲です。
外注が向くのはどんな研修?
映像の完成度が学習成果に直結する教材は外注が確実です。ただし、撮影が必要だからといって、制作全体を外注する必要があるとは限りません。
外注が向くのは、社外にも公開する教材、周年や理念浸透のように演出そのものがメッセージになる映像、そして複数の演者とロケが必要なドラマ仕立ての教材です。構成・演出・撮影・編集を一貫して設計できるのは制作会社の強みで、ここは予算をかける価値がはっきりしている領域です。改訂のたびに再発注が必要になるため、内容が長く変わらない教材に向いています。裏を返せば、法改正や制度変更で毎年のように直す定型の研修は、そのたびに再発注の費用と待ち時間がかかるため、外注には向きません。
一方、実技や現場の作業手順は、実際に動いている映像そのものが教材になるため撮影が発生しますが、撮影から編集まですべてを外注する必要はありません。撮影は自社で行うか撮影だけを依頼するかを選び、撮った映像に字幕や解説を足して教材に仕上げる工程はAIで内製できます(事例の社内ツールの操作研修がこの形です)。機密性の高い題材や社内システムの画面のように外部の人が立ち入りにくい題材ほど、素材の用意から社内で完結できるこの組み合わせが現実的です。
外注した場合の費用・期間・改訂は?
外注するかどうかは、1本あたりの費用と期間に加えて、改訂のたびに再発注になる点まで含めて、AIでの内製と比べて決めます。1本10分の研修動画で比べると、次のとおりです。
| 比べる点 | 外注する場合 | AIで内製する場合 |
|---|---|---|
| 費用の目安 | 撮影が不要な種類で5万〜50万円、撮影を伴う種類で10万〜500万円 | 撮影が不要な種類で1万〜10万円、撮影を伴う種類で10万〜50万円(主に社内の人件費) |
| 制作期間の目安 | 撮影が不要な種類で2〜6週間、撮影を伴う種類で2週間〜2.5ヶ月 | 撮影が不要な種類で1〜2日、撮影を伴う種類で2日〜2週間 |
| 改訂するとき | 改訂のたびに再発注し、費用と期間がその都度かかる | 元の資料を直して作り直す |
| 向く研修 | 社外にも公開する教材、演出がメッセージになる映像、複数の演者とロケが要るドラマ仕立ての教材 | 文章と図で完結し、毎年配り直す定型の研修 |
| 向かない研修 | 毎年改訂が入る定型の研修、社内システムの画面など外部に出しにくい題材 | 映像の完成度が学習成果を左右する教材 |
費用は前述の「研修動画の制作費用の目安」、期間は作り方の記事にある種類別の目安から、撮影が不要な種類(①スライド資料型・④画面録画型)と撮影を伴う種類(②講師登壇型・③実演撮影型・⑤ロールプレイ型)に分けてまとめました。撮影を伴う種類をAIで内製する場合は、撮影を自社で行うか撮影だけを依頼し、字幕や解説を足す仕上げをAIで行います。⑥アニメーション型は、外注で50万〜200万円・1〜2ヶ月が目安です。
外注先を選ぶときは、次の4点を確かめておくと、発注した後や改訂の段階で困りにくくなります。
- 近い題材の制作実績:実技・接客・コンプライアンスなど、自社の研修と近い題材を手がけた実績があるかを見ます。
- 改訂するときの費用と範囲:法改正や制度変更で一部を直すとき、どこまでをいくらで直せるかを、発注の前に確かめます。
- 素材と編集データの扱い:撮影した素材やイラスト、編集用のデータを、納品後に自社でどこまで使えるかを確かめます。
- 納品の形式:自社のLMSや社内ポータルに置ける形式で受け取れるかを確かめます。
なお、手持ちの社内資料(PDFやPowerPoint)から研修動画を内製する流れは、NoLangの研修動画向けページで紹介しています。
AIでの内製を選んだ場合、運用はどう変わる?
NoLangを使う場合、研修動画づくりの何が変わるのかを、運用の観点で3点に絞って整理します。
- 手持ちの研修資料がそのまま素材になる:「資料から」を選び、PDFまたはPowerPoint(PPTX)の資料をアップロードすると、ナレーション付きの動画が生成されます。新しく素材を作り起こす工程が省けます。
- 配る言語を出力時に選べる:日本語のほか英語・中国語・ベトナム語など34言語から出力言語を指定できるため、海外拠点向けの版を言語ごとに手配し直さずに用意できます。
- 改訂は元資料の差し替えで完結する:法改正や商品改定が入ったときは、元の資料を直して作り直します。動画側だけを修正すると次の改訂でずれるため、資料を正として直す運用が続けやすくなります。
実際の操作手順は作り方の記事で画面に沿って解説しています。まずは1本試すなら、手元の研修資料をそのまま入れてみるのが早道です。
手持ちの資料で研修動画を作ってみる最初の1本はどこから始める?
手段が決まったら、対象テーマを1つに絞って小さく回します。順番は次のとおりです。
- 改訂頻度の高い定型研修を1つ選ぶ:毎年配り直しているテーマなら、動画にした効果を翌年すぐ実感できます。全社の研修体系を整えてから、と考えると着手が遅れます。
- 既にある資料を棚卸しする:研修スライド、手順書、過去の講義メモを集め、そのまま素材として使えるものを選びます。資料が新しいテーマほど立ち上げが速くなります。
- 試作して関係部署に見せてから配る:短い1本を作り、所管部署に内容を確認してもらってから配信します。この流れを一度通しておくと、2本目以降の段取りが読めるようになります。
動画研修の運用は?配信・理解度確認・改訂と効果を高める工夫
動画研修の成否は、公開した後に測る仕組みと直す仕組みを持っているかどうかで分かれます。作って配るところまでを企画に書き、その先を空欄にしたまま運用が始まる例は少なくありません。
教材・配信・理解度確認は、何が担う?
動画研修の運用は、教材を用意する、配信して受講を管理する、理解度を確かめる、内容を更新する、の4つの工程に分けられます。既成の研修動画を使うか自社で作るかで大きく変わるのは、教材の用意と更新の担い手です。配信と理解度の確認は、提供元の仕組みをそのまま使える場合を除けば、自社のLMSや社内ポータルなどで用意します。
| 工程 | 既成の研修動画を使う場合 | 自社で作る場合 |
|---|---|---|
| 教材を用意する | 提供元の教材から選ぶ | 研修資料をもとに動画生成AIで作る、撮影や画面録画で作る、または制作会社に依頼する |
| 配信と受講管理 | 提供元の学習システムで視聴するか、利用条件の範囲で自社のLMSや社内ポータルに置く | 自社のLMS、社内ポータル、動画配信サービスの限定公開に置く |
| 理解度の確認 | 教材に確認テストが付いていれば使い、なければLMSのテスト機能やフォームで用意する | LMSのテスト機能やフォームで用意する |
| 内容の更新 | 提供元の改訂を待ち、社内固有の部分は自社で作った動画で補う | 元の資料を直して作り直す |
NoLangを使う場合に担うのは、このうち教材を用意する工程と、改訂のたびに作り直す工程です。作った研修動画は、社内ポータルやLMSに置いて配り、理解度の確認はLMSのテスト機能やフォームと組み合わせて運用します。
受講状況と理解度をどう測る?
測る対象は、視聴が完了したか・内容を理解したか・現場の行動が変わったかの3段階に分かれます。最初にどこまでを測ると決めておかないと、後から遡って集計できません。
段階が上がるほど測定は難しくなります。産業能率大学総合研究所「通信教育およびeラーニングの活用実態調査」(2025年2月公表、有効回答179)では、満足度や知識の獲得については効果を実感している企業が多い一方、行動変容やパフォーマンス向上については「効果測定をしていないため分からない」という回答が目立ちました。測っていないから分からない、という状態が広く残っているわけです。
現実的な進め方は、視聴完了率は配信先の記録で自動的に取り、理解度は動画の後に用意する短い確認テストで測り、行動の変化は既存の人事評価や現場の指標に紐づけて年単位で見る、という分担です。3つを同じ道具で測ろうとしないほうが、運用は続きます。
内容の改訂をどう回す?
改訂が必要になるきっかけは、おおむね法改正・組織改編・商品や制度の改定の3つです。この3つが起きたときに誰が棚卸しするかを、公開前に決めておきます。
原則は、元の資料を正として直し、そこから動画を作り直すことです。動画のナレーションだけを修正すると、次に改訂したときに資料と映像の内容が食い違います。NoLangでは過去に作った動画を参照しながら生成できるため、前回の研修動画の構成やデザインを引き継ぎつつ、更新後の資料を入力するだけで新しい版に差し替えられます。
改訂の単位を小さくしておくことも効きます。1本に複数テーマを詰め込むと、1か所の変更で全体を作り直すことになります。1本=1テーマで分けておけば、変わった1本だけ差し替えて配り直せます。既成の研修動画と組み合わせている場合も、直すのは自社で作った部分の動画だけで済みます。
配信先はどう決める?
置き場所は、受講の記録をどこまで残す必要があるかと、誰が見られるようにするかで決まります。
- 社内ポータルや共有ストレージ:視聴させることが目的で、記録は出席簿や別のアンケートで足りる場合に最も手軽です。見られる人はアカウントの閲覧権限で決まるので、リンクを知っていれば誰でも開ける共有設定にはしないでおきます。クラウドやファイル転送、動画共有サービスの違いと使い分けは、動画を共有する方法で説明しています。
- 動画配信サービスの限定公開:視聴回数や再生の途中離脱を確認したい場合に向きます。見られる人の絞り方はサービスによって違い、YouTubeの限定公開は、リンクを知っている人なら誰でも視聴できます。
- LMS(学習管理システム):誰がいつ受講を完了したかを個人単位で管理し、未受講者を督促する必要がある場合に選びます。受講者ごとのアカウントで視聴するため、見られる人を受講の対象者に絞れます。
受講管理そのものが要件に入るならLMS、動画を見せることが目的なら社内ポータル、という役割分担で考えると迷いません。社内の規程や顧客情報、自社のノウハウを扱う研修は、どの置き場所でも、閲覧できる人を社内のアカウントで絞り、動画のダウンロードを認めるかどうかも決めておきます。LMSに載せるときの技術仕様やSCORMの扱いは、eラーニング教材を主題にした記事で詳しく解説しています。
動画研修の効果を高めるには?
動画研修の効果は、動画の出来だけでなく、区切り方と、ほかの手段との組み合わせ方で変わります。この記事で触れた工夫を、4つにまとめます。
- 1本を短く区切る:知識を伝える研修は1本=1テーマ・5〜10分程度を目安にすると、最後まで見てもらいやすく、内容が変わったときも1本だけ差し替えられます。
- 確認テストを組み合わせる:動画の後に短い確認テストを用意して、内容を理解できたかを確かめます。
- 対面の時間を質疑と演習にあてる:知識の部分は動画で予習してもらい、集まる時間は質問への回答や演習に使います。
- 受講の期限を決めて督促する:期限と受講のしかたを伝え、未受講の人には督促します。誰が受講を終えたかを個人単位で確かめる場合は、LMSを使います。
PDFやPowerPointの研修資料は、NoLangにアップロードするとナレーション付きの動画になり、内容が変わったときは台本を直して作り直せます。研修動画の作り方と事例は、法人向けの研修動画のページで紹介しています。会社での使い方はお問い合わせから相談でき、詳しい資料は下のボタンから請求できます。
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