動画制作の費用相場【2026年版】|依頼先・種類・尺別の料金、CM制作費、月額制とAI内製の実質コスト

この記事の要点

  1. 動画制作の費用は依頼先と撮影・演出の作り込みで数倍変わります。発注・受注の実績を公開している2つの資料では、1本あたりの中央値は50万〜60万円台です。
  2. 依頼先別の目安(公開資料の値の中央値)は、動画制作会社30万〜200万円、フリーランス1万〜15万円で、広告代理店は100万円以上です。
  3. 尺別では、撮影せずに静止画やスライドで作るなら30秒の動画も1〜3分の動画も1万〜5万円が目安です。実写で撮影すると30秒で20万〜60万円、1分で40万〜100万円とする資料もあり、尺より撮影と演出の作り込みが金額を動かします。
  4. テレビCMの制作費は一般的な実写で100万〜500万円が目安で、放映料(電波料)は別にかかります。月額制の制作サービスでは、60秒未満の動画を月1本作るプランが月額3万円、撮影を含むプランは月額10万円からといった料金の例があります(税別)。
  5. 見積もりは総額だけでなく、修正回数・二次利用の範囲・公開後の改訂費用まで条件を揃えて比較します。
  6. AIツールで内製すると、費用は月額の利用料と担当者の作業時間が中心になります。プロの撮影・演出が価値の中心なら外注、素材が社内にあり作り直しが前提ならAI内製という使い分けが現実的です。
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動画制作の費用は、依頼先と撮影・演出の作り込み方で数倍の差がつきます。同じ「1分の会社紹介動画」でも、フリーランスに編集だけを頼む場合と、制作会社に企画から撮影まで一式で頼む場合とでは、見積書の桁がひとつ動くことも珍しくありません。

相場を調べ始めた担当者がまず戸惑うのは、この幅の広さです。「動画制作 相場」で出てくる金額は数万円から数百万円まで並んでおり、自社のケースがどこに当てはまるのかが分かりません。その結果、見積もりを取る前の段階で判断が止まってしまいます。

幅が生まれる理由ははっきりしています。金額を大きく左右するのは動画の尺よりも、誰に頼むか・どこまで撮影と演出を作り込むか・専門スタッフを何人動かすかの3点です。この3点を先に決めてしまえば、自社が見るべき相場帯はかなり絞り込めます。本記事では依頼先別・目的別・尺(長さ)別の相場とCMの制作費を具体的な金額で示したうえで、見積もりのどこで金額が動くのかを工程別に分解します。さらに、月額制で制作を頼む場合の料金と、「AIツールで社内制作した場合に何がいくらかかるのか」の概算を並べます。

もうひとつ厄介なのは、ネット上の相場の多くが制作会社の示す「目安」で、どの条件の金額なのかが書かれていないことです。本記事では、金額ごとに次の3種類を区別して示します。

  • 各社の公開値:1社が自社の記事や料金ページ、調査で公開している値です。社名と資料へのリンクを添えます。
  • 編集部のまとめ:複数社の公開値を並べ、下限と上限をそれぞれ中央値でまとめた目安です。元になった各社の値も同じ表に載せます。
  • 編集部の概算:NoLang編集部が条件を置いて見積もった値です。計算の前提を併記します。

外注の金額は、2026年9月25日または10月7日に各資料を確認した時点の値で、資料ごとの確認日は末尾の「参考にした公開資料」にまとめています。資料に税込・税抜の記載がある値はその区分を添え、記載のない値は税込か税抜かを区別せずに載せています。表ごとに、1本あたりか1日あたりか、どの工程までを含むかを示します。

動画制作の費用相場【依頼先別】

最初に「誰に頼むといくらか」を押さえます。次の表は、依頼先別の金額を公開している制作会社3社の値を、編集部で目安にまとめたものです。元になった各社の値は、その下の表に並べています。いずれも動画1本あたりの金額です。

依頼先別 1本あたりの費用の目安
依頼先目安(編集部のまとめ)依頼できる範囲
動画制作会社30万〜
200万円
企画から撮影・編集・納品までを一式で依頼できる
フリーランス・個人1万〜
15万円
撮影だけ、編集だけといった部分的な依頼が中心。企画や構成は発注側で用意することが多い
広告代理店100万〜
1,000万円(2社の値の範囲)
制作に加えて広告の企画や出稿までを請ける。制作そのものは外部の制作会社に委託されることが多い
内製(社内リソースで作る)市場価格なしツール・機材の費用と担当者の作業時間で決まる(後述)
依頼先別の目安の元になった各社の値
依頼先各社の公開値
動画制作会社CINEMATO 30万〜200万円
Lumii 20万〜200万円
LOCUS 50万〜300万円(動画マーケティング会社として)
フリーランス・個人CINEMATO 1万〜15万円
Lumii 数千円〜10万円
LOCUS 数万円〜50万円
広告代理店Lumii 100万〜1,000万円
LOCUS 300万円〜(大手広告代理店・CM制作プロダクション)

(出典: CINEMATO「動画制作・映像制作の費用相場は?料金を抑える方法や外注依頼のコツも紹介」、Lumii「動画制作・映像制作の相場・料金表を解説!費用を抑える方法と外注依頼のポイントも紹介」、LOCUS「動画制作の費用・見積もりの考え方|料金の変動要素を徹底解説」)

上の表の「目安(編集部のまとめ)」は、各社の下限と上限をそれぞれ並べて中央値をとったものです。フリーランスの下限は各社が「数千円」「1万円」「数万円」と示しているため、その真ん中にあたる1万円を採りました。広告代理店は2社分しかないため、両社の値の範囲をそのまま示しています。フリーランスは資料ごとに想定する依頼範囲が違い、編集だけなら1本3,000円〜5万円程度とする制作会社もあります(出典: ムビサク「動画制作・動画編集の費用相場を時間別(1分・3分・5分)で解説!」)。

※内製には、外注のように1本いくらという市場価格が存在しません。機材と人の確保状況で条件が変わりすぎるうえ、費用の構造そのものが外注と異なるためです。費用の組み立て方は、後半の「AIで内製した場合の実質コスト」で解説します。

実際の発注額はどのあたりに集まるか

依頼先ごとの目安は、あくまで各社が示す幅です。実際に発注された金額の分布を公開している資料は多くありませんが、集計の対象と件数を明示している資料として次の2件があります。

発注・受注の実績から見た1本あたりの制作費
資料集計の対象中央値分布
動画幹事(動画制作の相談窓口)同サービス経由で発注された197件(2022年1月〜2023年12月)54.0万円(平均81.5万円)10万〜
100万円が約8割
最多は
50万〜
100万円の28%
Lumii(動画制作会社)自社で受注した240案件(期間の記載なし)63万円半数が
40万〜
120万円
30万〜
200万円で全体の70%

(出典: ユーティル「動画制作の平均費用を大調査!動画幹事の発注データからわかる費用相場・最も制作されているジャンルとは?」(PR TIMES、2024年5月30日)、Lumii)

どちらも1社の窓口を通った案件の集計で、市場全体の平均ではありません。それでも、相談窓口の発注データと制作会社の受注データという性格の違う2つの資料で、中央値が50万〜60万円台に並んでいます。200万円以上の案件は、動画幹事のデータで約4%、Lumiiのデータ(同社のグラフ)で10%にとどまります。

マーベリック君

同じ動画でも頼む相手でこんなに違うんだ…。次は「何の動画を作るか」で見てみよう!

目的・種類別の動画制作の費用相場

次は、作りたい動画の種類ごとの相場です。1つめの表は、種類別の金額を公開している制作会社6社の値から、下限と上限の中央値を目安としてまとめたもので、2つめの表が元になった各社の値です。いずれも制作会社に1本を依頼した場合の値で、撮影の有無などの条件は各社の区分に従っています。

種類別 1本あたりの費用の目安
動画の種類目安(編集部のまとめ)金額が動きやすいポイント
会社紹介・事業紹介45万〜
200万円
スライド中心か、密着取材やCGまで入れるか
採用100万〜
300万円
出演する社員の人数と撮影拠点の数(型別の内訳)
商品・サービス紹介30万〜
100万円
実物撮影か3DCGか、多言語版を作るか(作り方の詳細)
研修・マニュアル30万〜
90万円
本数と改訂頻度(型別の内訳・手順書の動画化)
展示会30万〜
100万円(2社の値の範囲)
ブースでのループ再生用か、商談用の説明動画か
セミナー・イベント10万〜
50万円
カメラ台数と収録時間、当日の配信を伴うか(作り方の詳細)
インタビュー・顧客の声30万〜
65万円
取材先の数と移動、字幕・要約版の有無
IR50万〜
150万円
決算期に合わせた短納期対応、英語版の有無(作り方の詳細)
WebCM・広告50万〜
500万円
出演者のキャスティングと二次利用の範囲(作り方の詳細)
テレビCM100万〜
300万円以上(2社の値の範囲)
タレント起用の有無。有名タレントでは1,000万円を超える例もある(日本テレビアート)
YouTube(横型)10万〜
40万円
単発で作るか、チャンネル運用として継続するか
縦型ショート・SNS1万〜
20万円(2社の値の範囲)
月額や本数単位の継続契約が中心で、1本の単価は契約本数で変わる
種類別の目安の元になった各社の値
動画の種類各社の公開値
会社紹介・事業紹介CINEMATO 100万〜200万円
日本テレビアート 20万〜100万円
ムビサク 10万〜200万円
エルモ 150万〜350万円
LOCUS 50万〜500万円以上(ブランディング動画を含む)
Lumii 40万〜100万円
採用CINEMATO 100万〜300万円以上
エルモ 150万〜300万円
Lumii 30万〜100万円
商品・サービス紹介CINEMATO 70万〜150万円
日本テレビアート 30万〜100万円
ムビサク 30万〜100万円
エルモ 50万〜150万円
Lumii 30万〜80万円
研修・マニュアルCINEMATO 30万〜80万円(マニュアル)
エルモ 50万〜150万円
LOCUS 30万〜100万円
Lumii 20万〜50万円
展示会エルモ 50万〜100万円(展示会・イベント)
Lumii 30万〜60万円
セミナー・イベントCINEMATO 50万〜100万円(イベント)
日本テレビアート 10万〜
50万円以上
Lumii 10万〜30万円(セミナー)
インタビュー・顧客の声CINEMATO 50万〜150万円
日本テレビアート 5万〜
10万円
エルモ 30万〜80万円
Lumii 30万〜50万円
IRCINEMATO 50万〜300万円以上
エルモ 60万〜150万円(株主総会・投資家説明会)
Lumii 20万〜60万円
WebCM・広告CINEMATO 200万〜1,000万円(WEBCM)
LOCUS 50万〜500万円以上(広告・プロモーション)
Lumii 30万〜150万円(WebCM)
テレビCM日本テレビアート 100万〜300万円以上
Lumii 150万〜300万円以上
YouTube(横型)CINEMATO 5万〜50万円
日本テレビアート 10万〜
30万円
ムビサク 40万〜100万円以上
Lumii 10万〜30万円
縦型ショート・SNSCINEMATO 1万〜10万円
Lumii 3万〜20万円(初期設計は別途35万〜50万円)

(出典: CINEMATO、日本テレビアート「動画制作の費用相場は? 料金の内訳や種類ごとの相場とは」、ムビサク、エルモ「動画制作の相場・料金はどのくらい?費用を抑えるポイントも徹底解説」、LOCUS「動画制作の相場はいくら?種類別の料金目安と見積もりを安く抑えるコツ」、Lumii)

目安の求め方は依頼先別の表と同じで、「〜以上」とある値は示された数値を上限として数えました。各社の区分名が行と違う場合は括弧内に元の区分名を示し、1社につき最も近い区分の値を1つ使っています。ムビサクの値は企画・撮影から一式で依頼した場合のもの、エルモはBtoBの製造業などを主な顧客とする制作会社としての目安です。

同じ種類でも、会社によって値の置き方がかなり違います。インタビュー動画は日本テレビアートの5万〜10万円からCINEMATOの50万〜150万円まで開きがあり、会社紹介動画ではエルモの下限(150万円)が日本テレビアートの上限(100万円)を上回ります。会社ごとに想定する撮影の規模や顧客層が違うとみられ、1社の値だけで予算を決めると、どの会社の値を見たかで判断が大きくずれてしまいます。各社の提示額とは別に、取引の実績から種類別の中央値を示す資料もあり、商品・サービス紹介動画では、動画幹事が同サービス経由の発注金額をもとに49.3万円(平均71.3万円)、PRONIアイミツが自社の取引・見積書をもとに28万円(平均約47万円)としています(出典: 動画幹事「動画制作の相場・料金を徹底解説!費用を抑えるコツも紹介」、PRONIアイミツ「動画制作の費用相場は?実際の見積書から料金目安を解説」)。

※制作費のみの目安です。テレビCMやWebCMは、これとは別に放映料や広告の出稿費がかかります。CMの制作費の内訳は、後述の「CM制作の費用相場と内訳」で扱います。

制作期間の目安

制作期間も、費用と同じく演出の作り込みで大きく変わります。企画から納品までを1〜3ヶ月程度とする制作会社が多く(CINEMATO、エルモ、ヒューマンセントリックス)、LOCUSは一般的な企業向け動画について実写で2ヶ月、アニメーションで1ヶ月半を目安に挙げています。表現手法別では、ヒューマンセントリックスが実写を1〜2ヶ月、全編を描き下ろすアニメーションを2〜4ヶ月とし、ジアスプロモーションはモーショングラフィックスを1〜2ヶ月(複雑なエフェクトが必要な場合は3〜4ヶ月)としています。

会社紹介動画については、動画幹事が演出の段階ごとに価格帯と制作期間の目安を対応させています。

会社紹介動画の演出別の価格と期間
演出価格帯撮影制作期間
画像のみのスライドショー10万〜
30万円
なし2週間〜1ヶ月
社員インタビュー・社内風景30万〜
80万円
社内で1日、カメラ1台1〜1.5ヶ月
仕事密着・コンセプトムービー80万〜
200万円
社外1ヶ所で2日以上、カメラ2台1.5〜2ヶ月
CGなどの特殊な演出200万円以上2日以上3ヶ月以上

(出典: ヒューマンセントリックス「動画制作の納期はどれくらい?種類別の目安と遅延させないコツを解説」、ジアスプロモーション「動画制作の納期はどれくらい?種類別目安と短縮のコツを解説」、LOCUS、動画幹事「会社紹介・店舗・学校紹介動画の費用と料金相場を徹底解説」)

この期間には、問い合わせから見積もり・発注までの社内調整は含まれていません。公開日が決まっている動画であれば、逆算して「撮影日をいつに置くか」「初稿レビューを誰がいつ返すか」を先にカレンダーに入れておくと、修正の往復で公開が遅れる事態を避けられます。数週間しか猶予がない場合は、演出の作り込みを削って構成を軽くするか、社内で作れる範囲に要件を寄せる判断が必要になります。

種類別の詳細な内訳は、それぞれの専用記事で扱っています。たとえば研修動画は講師登壇型・実演撮影型といった型ごとに内製と外注のコスト構造が変わるため、研修動画の作り方ガイドを参照してください。

動画の長さ(尺)別の費用相場【30秒・1分・3分・5分・10分】

撮影せずに静止画やスライドをつないで作るなら、30秒の動画も1〜3分の動画も1万〜5万円、3分を超えて10分までは10万〜20万円が公開資料の目安です。撮影して実写で作る場合は、30秒で20万〜60万円、1分で40万〜100万円、3分以上で60万円からとする資料があります。撮影済みの素材を渡して編集だけを頼むなら、1分以内で3,000円〜5万円、3分で1万〜8万円、5分で3万〜10万円、10分で5万〜30万円とする制作会社もあります(ムビサク)。

「1分いくら」で見積もりたくなりますが、尺と費用は単純に比例するわけではありません。尺別の目安を公開している資料の値を、編集だけを頼む場合と並べると次のようになります。

尺別 1本あたりの費用の目安
尺比較ビズ(実写を想定)PRONIアイミツ編集のみ(ムビサク)
15〜30秒1万〜
50万円
1万〜
50万円
3,000円〜
5万円
(1分
以内)
1〜3分1万〜
200万円
1万〜
100万円
1万〜
8万円
(3分)
3〜5分10万〜
150万円
10万〜
150万円
3万〜
10万円
(5分)
5〜10分10万〜
200万円
10万〜
200万円以上
5万〜
30万円
(10分)

(出典: 比較ビズまとめ「【2026年版】動画制作の費用相場はいくら?費用を抑える8つの方法を徹底解説!」、PRONIアイミツ、ムビサク)

どの行も幅が大きく、15〜30秒の上限(50万円)が5〜10分の下限(10万円)を軽く超えています。編集だけの列と比べると、同じ尺でも撮影の有無で桁が変わることも分かります。LOCUSは、有名タレントや大規模なロケを伴う15秒のテレビCMが数千万〜数億円になる一方、定点カメラ1台で撮った60分のセミナーは数十万円程度に収まりうる、という例を挙げています(出典: LOCUS)。尺より、撮影・演出をどこまで作り込むかと、そこに何人の専門スタッフが関わるかのほうが、動画制作費用への影響は大きいと考えたほうが実態に合います。

作り方で分けた尺ごとの目安

上の表の幅の多くは、撮影するかどうかと、演出をどこまで加えるかで分けると読み解けます。PRONIアイミツ、プルークス、比較ビズまとめの3つの資料は、同じ尺の動画を「静止画やスライドをつなぐ」「撮影した映像にテロップや演出を少し加える」「複数台のカメラで撮影する」の3つの作り方に分け、同じ金額を示しています(区分の名前は比較ビズまとめのもの)。各社の公開値は次のとおりです。

作り方別に見た尺ごとの目安
尺静止画・
スライド
撮影+
簡単な
演出
複数
カメラで
撮影
15〜30秒1万〜
5万円
5万〜
10万円
15万〜
50万円
1〜3分1万〜
5万円
5万〜
80万円
20万〜
100万円
3〜5分10万〜
20万円
10万〜
100万円
20万〜
150万円
5〜10分10万〜
20万円
30万〜
100万円
以上
50万〜
200万円
以上

(出典: PRONIアイミツ、プルークス「動画制作費用の相場は?依頼先・長さ・用途別の料金と安く抑える方法」、比較ビズまとめ。いずれも2026年10月7日確認)

撮影しない構成は、1〜3分でも15〜30秒と同じ1万〜5万円で、3分を超えても10万〜20万円にとどまります。撮影を伴う2つの列は、尺が長くなるほど上限が大きく伸びます。なお、比較ビズまとめは、尺ごとのまとめ(上の表)では1〜3分を1万〜200万円としていますが、作り方別の内訳では上限を100万円としており、下限の1万円は静止画やスライドをつなぐ動画の値です。

30秒・1分・3分・5分・10分を指定した各社の値

尺を30秒・1分のように指定して金額を示す資料もあります。実写とアニメーションに分けて示しているのは日本テレビアートとNo.0で、実写は両社とも同じ金額です(各社の公開値)。

実写とアニメーションの尺ごとの目安
尺実写アニメ
30秒20万〜
60万円
10万〜
50万円
1分40万〜
100万円
40万〜
70万円
3分以上60万円〜40万円〜

(出典: 実写は日本テレビアートとNo.0「動画制作の相場。外注先や動画の尺(長さ)・種類別の料金を解説」、アニメーションはNo.0。いずれも2026年10月7日確認)

日本テレビアートは、アニメーションを1分で70万円ほどとしています。アニメーションは、尺の分だけイラストを描いて動きを付ける作業が増えるため、実写よりも尺に比例して金額が上がりやすいとされています(出典: LOCUS)。

1分・3分・5分のそれぞれを、作り込みの度合いで3段階に分けて示す資料もあります(ジアスプロモーションの公開値)。

1分・3分・5分の作り込み別の目安
尺簡易版標準版高品質版
1分5万〜
15万円
15万〜
50万円
50万〜
150万円
3分10万〜
30万円
30万〜
80万円
80万〜
300万円
5分15万〜
40万円
40万〜
120万円
120万〜
500万円

(出典: ジアスプロモーション「動画制作の相場が丸わかり!1分・3分・5分別の料金目安とコスト削減テクニック」。2026年10月7日確認)

簡易版は既存の素材を使った編集が中心(5分は最小限の撮影)、標準版はオリジナルの撮影と基本的な演出、高品質版はプロの出演者や本格的な撮影、CGまで入れる場合です。同社は10分以上の動画を種類で分け、10分の研修・セミナー動画を30万〜80万円、商品説明・マニュアル動画を20万〜60万円、企業ドキュメンタリーを80万〜200万円としています。

撮影済みの素材を渡して編集だけを頼む場合は、最初の表のムビサクの列が目安です。YouTubeに投稿する動画の編集だけなら、1本5,000〜3万円(5〜10分の動画。動画幹事)、5,000〜6万円(PRONIアイミツ)とする資料もあります(出典: 動画幹事、PRONIアイミツ。いずれも2026年10月7日確認)。

マーベリック君

なるほど、長さじゃないんだね。じゃあ15秒でも高いCMは、何にお金がかかっているんだろう?

CM制作の費用相場と内訳【テレビCM・WebCM】

テレビCMの制作費は、一般的な実写のCMで100万〜500万円が目安です。テレビ朝日とCrevoはこの範囲を示し、フジテレビは200万〜500万円としています。テレビで流すための放映料(電波料)や、WebCMを広告として配信する費用は、制作費とは別にかかります。

テレビCMの制作費の目安

テレビCMの制作費(各社の公開値)
作り方各社の公開値
一般的な
実写
テレビ朝日 100万〜500万円
フジテレビ 200万〜500万円
Crevo 100万〜500万円
高品質テレビ朝日 500万円以上
フジテレビ 500万円〜
Crevo 3,000万〜5,000万円
(話題の俳優の起用など)
アニメテレビ朝日 50万円〜
フジテレビ 70万〜200万円
Crevo 50万〜300万円
静止画テレビ朝日 30万円〜
ナレーションとBGM込み
Crevo 30万〜50万円
ナレーション・BGMは別

(出典: テレビ朝日「テレビCMの「制作費」その内訳は?費用相場はどのくらい?」、フジテレビ for Business「テレビCMにかかる費用はどのくらい? 放映料を決定する要素や予算策定のポイント」、Crevo「テレビCMの制作費用はいくら?制作費・放映料の料金相場や費用を抑える方法まで解説」。いずれも2026年10月7日確認)

高品質なCMでは、撮影場所や機材にこだわったりCGを使ったりすると、制作費が1,000万円を超えることもあります(テレビ朝日)。動画幹事は、アニメーションや既存の素材の編集も含めた通常のテレビCM(30秒)を100万〜500万円、ハイクオリティのCMを500万円以上としています(出典: 動画幹事。2026年10月7日確認)。前半の種類別の表では、制作会社2社の値からテレビCMを100万〜300万円以上としていました。テレビ局と制作会社の資料を合わせると、一般的な実写のCMは100万〜500万円を目安に見ておくと判断しやすくなります。

制作費の内訳と出演料

テレビCMの制作費は、企画・撮影・編集の各工程で発生する人件費と機材費、出演者を起用する場合の出演料などからなります(テレビ朝日)。工程ごとの金額を公開している資料の値は次のとおりです。

テレビCMの制作費の内訳(各社の公開値)
費目各社の公開値
企画・構成テレビ朝日 10万〜30万円
(企画・プランニング)
Crevo 3万〜35万円
(企画構成)
Crevo 5万〜25万円
(ディレクション)
Crevo 5万〜10万円
(コンテ作成)
撮影テレビ朝日 20万円〜
Crevo 5万〜80万円
(撮影・機材)
編集テレビ朝日 15万〜40万円
Crevo 3万〜40万円
音入れ
(MA)
Crevo 3万〜10万円
出演料テレビ朝日
知名度と契約期間で変動

(出典: テレビ朝日、Crevo。いずれも2026年10月7日確認)

テレビ朝日の資料によると、出演料は契約期間を区切って決めることが多く、基本は1クール(3か月)ごとの契約とされています。金額はタレントの知名度と契約期間で変わり、有名タレントを起用すると出演料だけで5,000万円を超えることもあります。JASRAC(日本音楽著作権協会)が管理する既存の楽曲を使う場合は、その利用料もかかります。費用を抑える方法としては、社員に出演してもらうことや、商品画像などの静止画を使ったアニメーションのCMにして出演料と撮影費を省くことが挙げられています。オリエンテーションから納品までの制作期間は、およそ2か月です。

放映料(電波料)は制作費とは別にかかる

テレビCMを放送するには、制作費とは別に、テレビ局に支払う放映料がかかります。放映料は、番組を提供するタイムCMか、期間と時間帯を決めて流すスポットCMかといったCMの種類、放映エリア、放映する時間帯によって変わります。フジテレビは、放映料の目安を一概に示すことはできないとしています(出典: テレビ朝日、フジテレビ for Business。いずれも2026年10月7日確認)。CMの予算は、制作費と放映料を分けて組み立てる必要があります。

WebCMの制作費と出稿費

WebCMの制作費を尺ごとに示す資料では、1分で20万〜300万円、3分で40万〜350万円、5分で40万〜370万円です(出典: Crevo「WebCM制作費の料金相場と成功事例!テレビとの違いや費用を抑える方法も解説」。2026年10月7日確認)。前半の種類別の表では、WebCM・広告の目安を50万〜500万円としています。

内訳は、テレビCMと同じく企画・撮影・編集の工程ごとに考えます。同じCrevoの資料は、企画の工程でディレクターを20万〜100万円、プランナーを3万〜45万円、撮影の工程で映像撮影を10万円から、撮影の機材費を5万〜25万円、ナレーションを1万円からとしています。出演者を起用する場合は、一般のモデルで1名5万円から、事務所に所属する俳優やタレントで1名数十万円以上とする資料があり、出演料は動画をどの媒体でどのくらいの期間使うかによっても変わります。Web用に作った動画をテレビCMにも使うと、出演者や音楽の契約によっては追加の使用料がかかります(出典: Lumii。2026年10月7日確認)。

WebCMを広告として配信するときは、制作費とは別に、各媒体に支払う広告費(出稿費)がかかります。多くの動画メディアやSNSでは表示回数などに応じて広告費が決まり、YouTube広告はオークション形式で金額が決まります(出典: Crevo「動画広告とは?作り方から効果、メリット、費用相場まで解説」。2026年10月7日確認)。広告費の単価と予算の組み方は動画広告の単価と予算の組み方に、YouTubeで出せる広告の形式と出し方はYouTube動画広告の種類と出し方にまとめています。配信する媒体や広告の形式の選び方は、動画広告の種類・媒体の選び方で解説しています。

マーベリック君

CMは、作るお金と流すお金を分けて考えるんだね。次は、見積書の中身を開けてみよう!

動画制作費用が決まる4つの要因と、見積もりの読み方

相場表を見たあとに必要なのは、自社の案件がこの幅のどこに着地するかの見当をつけることです。ここでは見積書の中身を工程ごとに分解します。

工程別の費用の内訳

制作費はおおむね、企画・構成/撮影・素材制作/編集の3工程に分かれます。工程別の金額を公開している3社の値を並べると、企画と編集はLumiiとPRONIアイミツでほぼ同じである一方、撮影・素材制作の上限は資料によって差があります。

工程別の費用の目安(各社の公開値)
工程LumiiPRONIアイミツCINEMATO
企画・構成10万〜
50万円
10万〜
50万円
10万〜
100万円
撮影・素材(実写)10万〜
200万円
10万〜
300万円以上
10万〜
300万円
素材(アニメーション)5万〜
50万円
10万〜
100万円以上
5万〜
50万円
素材(3DCG)30万〜
200万円
30万〜
300万円以上
30万〜
200万円
編集(実写)5万〜
30万円
5万〜
30万円
10万〜
50万円
編集(アニメーション)5万〜
50万円
5万〜
50万円
20万〜
100万円
編集(3DCG)50万〜
300万円
50万〜
300万円
60万〜
300万円

(出典: Lumii、PRONIアイミツ、CINEMATO)

PRONIアイミツは、企画にかける時間や労力が大きい場合は100万円ほどになるとしています。CINEMATOの素材の値は、それぞれ実写撮影、イラスト作成、3DCGのモデリング・テクスチャ作成の費用として示されています。

金額ではなく比率で示す資料もあり、LOCUSは企画構成が全体の15〜25%、撮影が40〜50%、編集・MAが25〜35%程度としています。見積書では、スケジュール管理や品質チェックにあたる進行管理費が別の項目で載ることもあり、同社は制作費全体の10〜30%を目安に挙げています(出典: LOCUS)。

※実写は撮影工程が、CGは編集工程が重くなります。「アニメーションなら必ず安い」わけではなく、3DCGは実写より高くなることもあります。

撮影を伴う案件では、スタッフや機材の1日あたりの費用が撮影日数の分だけ積み上がります。

撮影スタッフ・機材の1日あたりの目安
項目動画幹事プルークス
カメラマン約8万〜
15万円
約3万〜
15万円
照明約8万円約8万円
アシスタント約3万円約3万円
スタイリスト・ヘアメイク各約5万円各約5万円
ドローン・レールなどの特殊機材約15万円約15万円
スタジオ約5万円約15万〜
35万円

(出典: 動画幹事、プルークス「【保存版】動画制作の見積もりを解説!内訳・料金体系と費用を抑える方法」、PRONIアイミツ「動画撮影の費用相場|撮影をカメラマンに外注する際の料金とポイント」、Lumii、グローバル・ジャパン・コーポレーション「動画制作の見積もりの決まり方 見積書の見方・費用内訳・事例を徹底解説」)

ほかの資料では、スタジオを1日10万〜25万円(グローバル・ジャパン・コーポレーション)、ヘアメイクを1名3万〜8万円(Lumii)とする値もあります。PRONIアイミツは2020〜2025年の実際の取引をもとに、カメラマン1人の人件費を1日(6〜8時間)4万〜8万円、撮影のみを依頼した場合の1日の平均を約14万円(中央値10万円)としています。体制ごとにまとめた値では、Lumiiがカメラマン1名の小規模な体制で1日10万円前後、照明や録音まで含む3名以上の体制で1日20万〜40万円を目安に挙げています。

いずれの資料も撮影費を1日単位で示しており、日数が増えればその分だけ加算されます。撮影は制作費の中で比重が大きく(前述のLOCUSの比率では40〜50%)、日数に比例して積み上がる項目です。半日で終わる案件と、3日かけて複数拠点を回る案件では、同じ尺の動画でも合計額がまるで別物になります。

見積書の「撮影機材費」は、カメラを中心とした撮影に必要な機材の費用で、どのカメラを使うかで金額が変わります(出典: アートワークス「見積り・価格相場の見分け方」。2026年10月7日確認)。

費用が上下する4つの要因

  • 撮影の規模:撮影日数と拠点数が費用を最も大きく動かします。1日で撮り切れる構成にまとめられるかが分岐点です。
  • 出演者とキャスティング:社員が出演するか、モデルやタレントを起用するかで、出演料と二次利用の条件が変わります。
  • 演出の作り込み:写真とテロップ中心の構成、インタビュー中心の構成、密着取材やCGを使う構成の順に、費用と期間が同時に上がります。
  • 二次利用と改訂の範囲:使用媒体・使用期間・素材の権利、公開後の差し替え対応をどこまで含めるかで見積もりの前提が変わります。

見積もりで確認すべき項目

金額の総額だけを比べても、条件が違えば比較になりません。相見積もりを取るときは、次の4点を各社に同じ条件で聞いてください。

  • 修正回数の上限:初稿からの修正が何回まで見積もりに含まれるかを確認します。無料の修正回数を「2回まで」などと定めている会社が多いとされています(LOCUS、Lumii)。超過分の単価も一緒に確認します。
  • 素材の権利と二次利用範囲:撮影素材や制作データの帰属、使用できる媒体と期間、期間終了後の扱いを明文化します。
  • 納品形式と尺のバリエーション:納品ファイルの形式に加え、SNS用の短尺版や縦型版、字幕版が含まれるかを確認します。
  • 公開後の改訂費用:制度や価格の変更で内容を差し替えるときの費用と、対応可能な期間を事前に確認しておきます。
マーベリック君

条件をそろえて聞くのが大事なんだね。ここからは、そもそも金額を下げる方法を見ていこう!

動画制作の費用を抑える5つの方法

費用を抑えるというのは、安い発注先を探すことではなく、スコープを正しく決めることです。制作会社各社が挙げる定番の方法を5つに整理しました。

  • 尺と本数の設計を先に決める:「何を伝えたいか」を絞り込むと構成が短くなり、企画工程と撮影工程が同時に軽くなります。要件が固まらないまま発注すると、修正の往復で費用が膨らみます。
  • 自社素材を支給する:既存の写真・ロゴ・製品画像・営業資料を渡し、出演も社員でまかなえば、素材制作費とキャスティング費を抑えられます。LOCUSは、出演者と撮影場所を発注側で手配したことで、120万円規模の動画を約90万円で制作できた例を紹介しています。
  • 実写以外の表現を検討する:アニメーションやモーショングラフィックスに寄せると、撮影費とスタッフの日当がまるごと落ちます。ただし3DCGは逆に編集費が重くなるため、手法の選択は内容次第です。
  • 複数本をまとめて発注する:企画・構成の工程は本数で按分できます。同じ構成の使い回しが効くシリーズ物ほど、1本あたりの単価は下がります。
  • 社内で回せる動画はAIツールで内製する:スライドやナレーション、アバターといった素材づくりをAIに任せれば、素材制作の工程を社内でまかなえます。撮影済みの映像がある場合も、字幕やアバターを付けて仕上げる編集作業をAIツールに寄せられます。外注で浮いた予算を、演出の作り込みが要る動画に集中させる考え方です。実際に文章や資料からAIツールで動画を作る手順は、AI動画の作り方で紹介しています。

いずれも「外注をやめる」話ではありません。プロの撮影と演出そのものが価値になる動画は外注に任せ、そうでない動画のスコープを削る。この切り分けが、結果として総額を抑えるうえで最も効果があります。

マーベリック君

毎月何本も作るなら、月額で頼む方法もあるんだね。料金に何が含まれるのか見てみよう!

月額制(定額制)で動画制作を頼む場合の料金

月額制(定額制・サブスクリプション)の動画制作は、毎月決まった料金で制作を頼む契約です。料金を公開しているサービスでは、1か月に作れる本数と1本の尺の上限がプランごとに決まっています。60秒未満の動画を月1本作るプランが月額3万円、撮影を含むプランが月額10万〜20万円で、SNS広告の運用やモデル付きの撮影まで含むプランは45万円といった例があります(いずれも税別)。

月額制の料金の例(各社の公開値・税別)
1か月に作れる動画月額
60秒未満を1本
(STUDIO US)
3万円
30秒までを1本
(動画ホーダイ)
4万円
60秒未満を3本
(STUDIO US)
8万円
30秒までを3本
(動画ホーダイ)
10万円
60秒未満を5本
(STUDIO US)
12万円
30秒までを5本
(動画ホーダイ)
15万円
15秒までを3本と、
5分までの動画の編集を1本
撮影は半年に1回
(動画ホーダイ)
10万円
15秒までを4本と、
5分までの動画の編集を1本
撮影は4か月に1回
(動画ホーダイ)
20万円
15秒までを5本と、
5分までの動画の編集を1本
撮影は3か月に1回
(モデル付き)
SNS広告の運用と
月1回の広告レポート
(動画ホーダイ)
45万円

(出典: STUDIO US「動画制作費用を安く抑えるならSTUDIO US!」、動画ホーダイ「定額制 動画制作・編集のサブスクサービス」。いずれも2026年10月7日確認)

料金に含まれる範囲には、本数と尺のほかにも条件があります。動画ホーダイの場合、30秒までの動画のプランには撮影が含まれず、撮影を含むプランは撮影できる頻度が決まっています。修正は2回まで無料で、3回目からは有料です。その月に使わなかった本数は原則として翌月に繰り越せず、アニメーションを加えると追加料金がかかります。撮影は1日8時間までで、撮影の交通費と宿泊費は料金とは別にかかります。契約期間は6か月からですが、初月のうちなら解約できます(初月で解約する場合は撮影を頼めません)。STUDIO USは、サブスクプランの1本を「単発プランの5万円相当の動画」としています。

1本あたりに直すと、STUDIO USの月3本で8万円のプランは約2万7,000円、動画ホーダイの月5本で15万円のプランは3万円です(編集部の概算。月の本数を使い切った場合)。前半の種類別の表の縦型ショート・SNS(1本1万〜20万円、2社の値の範囲)の中では低い側に入ります。ただし、月の本数を使い切らなくても月額料金は変わらず、動画ホーダイのように契約期間が決まっている場合は、その期間の料金を払い続けることになります。

1本ごとの外注・AIツールの月額との違い

同じ「月にいくら」でも、何に払うのかは頼み方によって違います。

  • 1本ごとの外注:動画ごとの見積もり額を払います(企画・撮影・編集の一式か、その一部)。会社紹介や採用など、作り込む動画を単発で作る場合に向きます。
  • 月額制の外注:毎月の定額を払い、本数と尺の上限の中で制作を任せます。SNSなどに出す短い動画を、毎月決まった本数作る場合に向きます。
  • AIツールで内製:ツールの月額の利用料を払い、制作の作業は社内の担当者が行います。資料や台本が社内にあり、作り直しの多い動画を社内で作る場合に向きます。

月額制の外注は、制作する人の作業まで料金に含まれます。AIツールの月額は道具の利用料なので、担当者が作業する時間の人件費が別にかかります。この費用の組み立ては次の節で解説します。

マーベリック君

抑える方法の5つ目に挙げたAI内製、実際いくらになるのか気になるよね。次で詳しく見てみよう!

AIで内製した場合の実質コスト

NoLang(ノーラン)は、株式会社Mavericksが開発・提供する国産の動画生成AIサービスです。PDFやPowerPointの資料をアップロードするか、伝えたい内容をテキストで入力すると、ナレーションと画面構成の付いた動画が生成されます。自社で撮影した動画ファイルをアップロードして、字幕やアバターを付けた動画に仕上げることもできます。

AI内製は費用の構造そのものが違う

ここまでの外注相場と直接比べる前に、費用の構造そのものが変わる点を押さえてください。AIツールで内製する場合の費用は、ツールの利用料と社内担当者の作業時間が中心になり、外部スタッフの日当やスタジオ代・キャスティング費のように人と場所を押さえるための費用が積み上がりません。つまり「1本いくら」ではなく「月にいくら払い、その月に何本作ったか」で1本あたりの金額が決まります。

1本あたりの費用は、次の2つの足し算で組み立てられます。

AI内製の1本あたり費用の組み立て
費用の要素計算のしかた含むもの
ツールの利用料月額の利用料 ÷ その月に作った本数動画の生成と編集に使う月額料金
担当者の人件費担当者の時給 × 1本あたりの作業時間元になる素材が社内にそろった状態から、動画を書き出すまでの作業

この概算に入っていないのは、資料や台本を一から作る時間、社内での確認や承認にかかる時間、撮影機材やマイクなどの設備費です。たとえば時給3,000円の担当者が1本に半日(4時間)かけるなら、人件費は1万2,000円になります。時給は各社で異なるため、自社の単価に置き換えて計算してください。NoLangの月額料金と、1本あたりに直したときの金額の例は、ページ下部のよくある質問にまとめています。

実質コストの概算

次の表は、外注した場合の目安と、AI内製にかかる作業時間の想定を並べたものです。AI内製の費用は、この作業時間の人件費に、月額の利用料を本数で割った額を足して求めます。AI内製の欄はあくまで概算・目安であり、実測値ではありません。所要時間は「元になる素材が社内に揃っている状態から書き出しまで」を編集部が想定した値で、素材の準備からやり直す場合は別途時間がかかります。

外注した場合とAI内製の概算比較(1本あたり)
動画の種類外注した場合の目安(編集部のまとめ)外注の制作期間の目安AI内製の想定作業時間(編集部の概算)
会社紹介45万〜
200万円
2週間〜3ヶ月以上(演出による)半日以内
研修・マニュアル30万〜
90万円
2週間〜3ヶ月半日〜1日
商品・サービス紹介30万〜
100万円
1〜3ヶ月半日〜1日

※外注側の金額は前半の種類別の表の目安(制作会社に1本を依頼する場合。撮影の有無などは各社の区分による)、制作期間は「制作期間の目安」で挙げた資料の値です(マニュアル動画の2週間〜1ヶ月はヒューマンセントリックスの種類別の目安)。同じ種類でも、演出の作り込みを抑えて構成を軽くすれば外注費も下がります。比較するときは「作りたい動画の中身が同じか」を先に確認してください。

※AI内製では、研修動画を章ごとに分けたり多言語版を足したりして本数が増えるほど、同じ月額の利用料をより多くの本数に按分することになり、1本あたりの負担額が下がります。

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AI内製が向く動画と、外注が向く動画

線を引く軸は撮影の有無ではなく、プロの撮影クルー・演出の作り込み・キャスティングという専門性が、その動画の価値の中心にあるかどうかです。

AI内製が向く動画と、外注を前提に考える動画
分類動画の例理由
AI内製が向く研修・マニュアル、製品やサービスの説明、社内報や社内周知、IRの補足説明、多言語版の展開、毎年改訂がある動画、手元の映像に字幕やアバターを付けて配る動画素材が社内にあり、更新のたびに作り直す前提があるため。素材づくりと仕上げの工程を社内で回せる
外注を前提に考えるテレビCM・ブランドムービー、現場での実技の実演、ロケ地や設備そのものを見せる動画撮り方・見せ方の設計と現場の判断そのものが品質を決めるため、プロの企画・撮影・演出に投資する価値が大きい
マーベリック君

全部AIにするんじゃなくて、分けて考えるんだね。用途ごとの詳しい作り方も見てみよう!

用途別の詳しい費用と作り方は、それぞれのページにまとめています。

研修やマニュアル、製品の説明のように、社内の資料から動画を作り続ける場合は、外注の見積もりと並べて、NoLangの法人プランも検討の材料にしてください。法人プランの詳しい資料は下のボタンから請求でき、法人プランについての質問はお問い合わせから送れます。

資料をダウンロード

参考にした公開資料

本記事の外注の金額は、次の資料を2026年9月25日に確認したものです(尺別・CMの値の一部は10月7日に再確認。後述)。これらの資料の値には、いずれも税込・税抜の記載がありません。

尺別・CM・月額制の節と、撮影機材費の説明、よくある質問で加えた値は、次の資料を2026年10月7日に確認したものです。上の一覧のPRONIアイミツ(動画制作の費用相場)、比較ビズまとめ、日本テレビアート、ムビサク、動画幹事(動画制作の相場・料金)、LOCUS(費用・見積もりの考え方)、Lumiiの資料も、同じ日に尺別・CMの値を確認しました。税込・税抜の記載がある資料は、その区分を添えています。

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よくある質問

動画制作の費用は1分あたりいくらが相場ですか?
動画制作の費用は尺の単価では決まりません。尺別の目安を公開している資料でも、15〜30秒が1万〜50万円、1〜3分が1万〜100万円(比較ビズの実写想定では1万〜200万円)と幅が大きく、短い動画のほうが高くなることもあります。編集だけを頼むなら1分以内で3,000円〜5万円とする制作会社もあります。金額を左右するのは撮影・演出をどこまで作り込むかで、撮影費は1日単位で日数分だけ積み上がります。
3分の動画を作るといくらかかりますか?
作り方で大きく変わります。撮影せずに静止画やスライドをつなぐなら、1〜3分の動画は1万〜5万円、3〜5分の動画は10万〜20万円が目安です。撮影した映像にテロップや演出を少し加えると1〜3分で5万〜80万円、複数台のカメラで撮影すると20万〜100万円です(PRONIアイミツ・プルークス・比較ビズまとめが同じ区分と金額を示しています)。実写で作る3分以上の動画を60万円からとする資料もあります。撮影済みの素材を渡して編集だけを頼むなら、3分で1万〜8万円が目安です(ムビサク)。
CMの制作費はいくらですか?
テレビCMの制作費は、一般的な実写のCMで100万〜500万円が目安です(テレビ朝日・Crevo。フジテレビは200万〜500万円)。アニメーションのCMは50万円から、静止画をつなぐCMは30万円からとされています。撮影場所や機材、CGにこだわると制作費が1,000万円を超えることもあり、有名タレントを起用すると出演料だけで5,000万円を超えることもあります。テレビで流す放映料(電波料)は制作費とは別にかかり、CMの種類・放映エリア・時間帯で決まります。WebCMの制作費は1分で20万〜300万円とする資料があり、広告として配信する費用は別にかかります。
月額制の動画制作サービスの料金はどのくらいですか?
料金を公開しているサービスでは、60秒未満の動画を月1本作るプランが月額3万円、月5本のプランが月額12万円(STUDIO US)、撮影を含むプランが月額10万〜20万円で、SNS広告の運用やモデル付きの撮影まで含むプランは45万円(動画ホーダイ)といった例があります(いずれも税別)。プランごとに1か月の本数と1本の尺の上限があり、動画ホーダイでは修正回数(2回まで無料)、使わなかった本数の繰り越し(原則なし)、撮影の頻度、契約期間(6か月から)も決まっています。短い動画を毎月決まった本数作る場合に向く頼み方です。
動画制作の見積もりにある「機材費」とは何ですか?
カメラを中心とした、撮影に必要な機材の費用です。どのカメラを使うかで金額が変わり、アートワークスが示す3社の見積もりの比較例(5分程度の施設紹介ビデオ)では、業務用のハンディカメラで2万円、マイクや簡易照明などを付けた業務用カメラで5万円、デジタルシネマカメラと特殊レンズで15万円です。照明やクレーン・レールなどの特殊機材は、扱う技術者の費用と合わせて別の項目で見積もられることもあります。
動画制作を安く抑えるにはどうすればいいですか?
有効なのは、尺と本数の設計を先に決める、自社の写真やロゴ・資料を支給して社員に出演してもらう、実写でなくアニメーションやモーショングラフィックスを検討する、複数本をまとめて発注して企画費を按分する、社内で回せる動画はAIツールで内製する、の5つです。安い発注先を探すより、スコープを正しく決めるほうが総額を抑えられます。
AIツールで動画を内製すると、費用はどれくらいになりますか?
発生するのはツールの月額利用料と社内担当者の作業時間が中心で、外部スタッフの日当やスタジオ代といった費用は積み上がりません。NoLangの場合、Standardプランは月額2,980円(税込)で毎月2,000クレジット、Premiumプランは月額7,980円(税込)で毎月7,000クレジットです。動画生成は1分あたり約100クレジットが目安で、Standardは月約20分、Premiumは月約70分に相当します(生成内容や素材によって変わります)。5分以上の動画の生成はPremiumプランで利用できます。1本あたりの利用料は月額料金をその月に作った本数で割った額で、Premiumで月4本作れば約2,000円です。これに担当者の作業時間の人件費が加わります。いずれも概算の目安であり、実測値ではありません。
AIで作った動画は、外注した動画と比べて品質は落ちませんか?
動画の種類によって向き不向きが分かれます。研修・マニュアルや製品説明、社内周知のように、伝える中身が資料や台本として固まっている動画は、AI内製でも目的を果たせます。一方、現場の実技実演やブランドムービーのように、撮り方と演出の設計そのものが品質を決める動画は、プロの撮影・演出に任せる外注が適しています。
動画制作は制作会社とフリーランスのどちらに依頼すべきですか?
企画から撮影・編集まで一式で任せたい場合や、社外向けの顔となる動画を作る場合は、制作会社(公開資料の値の中央値で30万〜200万円が目安)が向きます。素材や構成が社内にあり、撮影や編集など一部だけを任せたい場合はフリーランス(同じく1万〜15万円が目安。編集のみなら数千円からの提示もあります)が向きます。どちらが優れているかではなく、任せる工程の範囲で選ぶのが基本です。
動画制作の見積もりで、必ず確認しておくべき項目は何ですか?
総額だけでなく、修正回数の上限と超過時の単価、撮影素材や制作データの権利と二次利用できる媒体・期間、納品形式と短尺版・縦型版・字幕版の有無、公開後に内容を差し替えるときの改訂費用の4点を確認してください。相見積もりはこの条件を各社に揃えて聞かないと比較になりません。
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