解説動画の作り方|台本と構成、完成例でわかる制作手順

この記事の要点

  1. 視聴者が見終えた後に答えられる問いを決め、説明する範囲を絞る。
  2. 台本には読み上げる文章だけでなく、画面に出す文字と見せる内容も記す。
  3. 完成動画を確認し、専門用語の説明、表示文字の量、場面の切り替えを整える。
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解説動画を作るときは、まず「見た人に何を理解してほしいか」を決めます。 そこから説明する順番を組み、読み上げる文章と画面に出す内容を並べて考えると、必要な素材や編集が具体的になります。

この記事では「クラウドストレージとは?端末への保存との違い」を例に、テーマを絞るところから台本の作成、動画の制作、見直しまでを説明します。

アイコンで仕組みを伝える解説動画

クラウドストレージと端末への保存の違いを、ITに詳しくない新入社員向けに説明してください。ファイルの保存先と、そこへアクセスする端末の関係が分かる動画にしてください。

このテンプレートで動画を作る

解説動画で伝えるテーマと視聴者を決める

解説動画は、知識やサービスの仕組み、物事の理由などを、映像と音声を使って説明する動画です。 たとえば、新入社員に社内で使う用語を説明したり、顧客にサービスの働きを伝えたりするときに使います。

作り始める前に、視聴者がすでに知っていることと、動画で初めて知ることを分けておきましょう。 同じ「クラウドストレージ」でも、日常的に使っている人と、名前を聞いたばかりの人では、必要な説明が変わります。

今回の作例では、次のように設定します。

決めること作例の設定
テーマクラウドストレージと端末への保存の違い
視聴者ITに詳しくない新入社員
視聴者の前提パソコンで資料を開いたり保存したりしたことがある
理解してほしいことファイルをサービス側に保存し、ネットワークを通してアクセスする仕組み
見終えた後に答えられる問い別の端末から同じファイルを開けるのはなぜか

「クラウドについて説明する」だけでは、歴史から製品選びまで範囲が広がります。 「別の端末から同じファイルを開ける理由」まで絞れば、保存先とアクセスの仕組みを中心に組み立てられます。

なお、特定のアプリでどのボタンを押すかを伝える場合は、操作画面を追えるマニュアル動画が適しています。 操作の再現を目的にする場合は、マニュアル動画の作り方も参考にしてください。

要点を絞って説明の順番を組む

説明に入れる内容は、視聴者が最後の問いに答えるために必要かどうかで選びます。 今回なら、サービス側にファイルを保存することと、ネットワークを通してアクセスする仕組みを説明します。 クラウドの歴史や料金の比較は、この問いに答えるための説明から外せます。

今回は、端末と保存先をつなぐ仕組みから入り、利用例を結び付けます。 「研修資料を別の端末からも確認する」という身近な例を添えると、クラウドに保存する仕組みがどんな場面で役立つか分かります。

説明の順番伝える内容この位置に置く理由
1端末とサービス側をネットワークでつなぐ仕組み画面に出す端末と保存先の関係を説明する
2研修資料を確認する例仕組みを身近な用途に結び付ける
3サービス側でファイルを保管するサーバーの働き端末と保存先の違いを具体的にする
4パソコンの中だけに保存する場合との違い保存先が異なることを比べる
5別の端末から同じ保存先へアクセスする仕組み最後の問いに答え、保存先と端末を整理する

要点を並べたら、一度声に出して説明してみてください。 途中で「その前に、これを説明しないと」と感じた内容は、視聴者にも必要な前提かもしれません。 今回の「サーバー」のような専門用語は、初めて出す場面で働きを短く添えます。

尺は、説明する範囲と見せる内容から考えます。 表示する表や操作画面を読む時間が必要な動画と、短い一言に画像を添える動画では、同じ文章量でも必要な時間が変わります。 尺を短くしたいときは、先に重複や本題から外れる説明を見直しましょう。

ナレーションと画面を並べて台本にする

台本では、読み上げる文章と、それに合わせて見せる内容を同時に決めます。 文章だけを完成させてから素材を探すと、画面で表しにくい説明や、一場面に多くの情報を詰めた箇所が残りやすくなります。

最初は「場面」「ナレーション」「画面で見せるもの」「表示する文字」の4列があれば整理できます。 場面ごとに伝える内容を区切り、その中から画面に残す短い言葉を選びます。

完成動画は、端末と保存先をつなぐ説明から始まる11場面です。 初回生成に使った原稿の全文は後半の制作手順に掲載しています。

場面の開始ナレーションで伝えること画面に残す主な言葉
0:00ネットワークで接続保存先と端末
0:04同じ保存先を使う保存先と端末
0:10研修資料の例研修資料
0:16端末と保存先の違いネットワーク経由
0:21サーバーの働きファイルを保管して渡す/サーバー
0:28サーバーとは何かファイルを保管して渡す/サーバー
0:33端末の中だけに保存端末への保存/保存先は使っている端末の中
0:42クラウドとの対比同じ保存先へアクセス
0:48閲覧できる範囲アカウントとアクセス権限
0:53保存先と端末の整理保存先と端末を分けて考える
0:59最後の問いへの答え保存先と端末を分けて考える

表の時間は、各場面が始まる再生位置の目安です。

ナレーションは、聞いたときに意味を追える文章にします。 たとえば「マルチデバイスで利用可能です」より、「パソコンから保存したファイルを、スマートフォンからも開けます」の方が、何をするのか具体的に思い浮かびます。 視聴者が知らない用語を、別の難しい用語で説明しないようにしましょう。

台本に数値や製品仕様を入れる場合は、元の資料に戻って確かめます。 たとえば今回の作例では、保存先とアクセスの説明にAWSのクラウドストレージの解説を参考にしています。 動画にした後も説明の意味が変わっていないか、画面の文字と合わせて見直します。

声と映像で説明を分担する

映像には、文章を読むだけでは追いにくい位置関係や変化を担わせます。 今回なら、ファイルが端末の中にあるのか、サービス側にあるのかを、画面上の配置で示せます。 ナレーションでは、それぞれの場合にどこへアクセスするのかを説明します。

画面に出す文字は、視聴者に注目してほしい言葉を選びます。 長い読み上げ文を見出しにもそのまま載せると、図を見るのか文章を読むのか、視聴者が迷いやすくなります。 「サービス側に保存」のように要点を残し、細かな説明はナレーションや字幕に分けると、画面の役割が明確になります。

使う映像の形式は、説明する内容から選びましょう。 物の扱い方なら実写、アプリの操作なら実画面、保存先のような目に見えない関係なら文字やアイコンの配置が説明に役立ちます。 どの形式でも、台本のその一文を理解するために何を見せるのかを先に決めます。

必要な素材は、台本の場面ごとに書き出して用意します。 自分で撮影した写真、利用できる素材、実際の操作画面などを、説明する対象と一致させて選んでください。 本文や画像を資料から利用するときは、出典と利用できる範囲も確認しておきます。

NoLangで台本から解説動画を作る

台本と画面の方針が決まったら、動画にして全体の流れを確認します。 NoLangでは、伝えたい内容に合うテンプレートを選び、原稿を入力して制作を進めます。

作例では、冒頭で紹介した「アイコンで仕組みを伝える解説動画」をお手本に選び、原稿を入力しました。

  1. テンプレートの利用ボタンからプレビューを開き、テンプレートの名前を確認します。
  2. 「動画の生成指示」欄へ、視聴者と読み上げる原稿を入力します。
  3. 画面の向きと尺の設定を確認して、「動画を生成」を押します。作例は横型、尺はおまかせで作成しました。
  4. できた動画を見て、直したい箇所があれば「編集」を開きます。
解説動画のテンプレートを選び、生成指示欄に新入社員向けの原稿を入力したNoLangの画面

赤枠内が原稿の入力位置です。 作例では「以下の台本を、そのまま読み上げてください」と添え、説明する内容を指定しました。

入力原稿には、画面の文字だけでは伝わらない説明も残しておきます。 たとえば「同じ保存先」という短い表示だけでは、何が同じなのか分かりません。 原稿では、パソコンとスマートフォンがネットワークを通してサービス側の保存先へアクセスするという関係を説明します。

初回生成で入力した原稿: 完成動画では、この原稿の冒頭3段落にあたる導入を省き、端末が保存先へアクセスする説明から始めています。

ITに詳しくない新入社員向けに、クラウドストレージと端末への保存の違いを説明する動画を新しく作成してください。以下の台本を、そのまま読み上げてください。

クラウドストレージは、サービス側のサーバーにファイルを保存して使う仕組みです。

保存したファイルは、どこから開けるのでしょうか。

手元には、パソコンやスマートフォンなど、ファイルを使う端末があります。

端末は、ネットワークを通して、サービス側の保存先へアクセスします。

同じ保存先を使うことで、パソコンから保存したファイルを、スマートフォンから開くこともできます。

たとえば、パソコンで用意した研修資料を、移動先のスマートフォンで確認する使い方です。

ここで、ファイルを使う端末と、ファイルが保存されている場所は同じとは限りません。

クラウドストレージでは、サービス側のサーバーがファイルを保管し、端末からの要求に応じて渡します。

サーバーとは、このようにデータを保管したり、求められたデータを渡したりするコンピューターです。

一方、端末の中だけにファイルを保存した場合、保存先はその端末です。別の端末で使うには、ファイルを移すなどの準備が必要です。

これに対し、クラウドストレージは、ネットワークを通して同じ保存先へアクセスする仕組みです。

ファイルを開ける範囲は、利用するアカウントやアクセス権限によって決まります。

仕組みを捉えるときは、ファイルの保存先と、そこへアクセスする端末を分けて考えましょう。

同じ資料をパソコンでもスマートフォンでも開けるのは、端末が変わっても、同じ保存先を使えるからです。

完成動画を見て説明を整える

最初に動画ができたら、視聴者の立場で冒頭から見ます。 台本を知っている作り手は頭の中で説明を補ってしまい、画面だけでは伝わらない点を見落とすことがあります。 可能であれば、題材に詳しくない人にも見てもらい、「何の説明だったか」「どこが分かりにくかったか」を聞いてみましょう。

見直すときは、気になる箇所と修正する内容を対応させます。

確認すること見直し方
前提知識説明していない専門用語があれば、その働きを短く添える
表示する文字一画面の文章が長ければ、要点と補足を分ける
場面の切り替え説明している対象と、画面が切り替わるタイミングを確かめる
文字の読みやすさ実際に見られる画面の大きさで、文字を背景から見分けられるか、無理なく読める大きさかを確認する
内容の正確さ元の資料と照らして、数値や用語、説明の条件を確認する

NoLangなら、一度生成した動画も編集画面ですぐに修正できます。 伝えたい内容に合わせて、画面の文字や画像の位置・サイズを調整できます。

NoLangの動画編集画面で画像を選び、詳細編集から位置とサイズを調整する欄を開いた状態

画像を選んで「詳細編集」を開くと、赤枠の欄で位置やサイズを調整できます。

修正した後は、その場面の前後を続けて見ます。 説明の順番や画面の見せ方が、視聴者の理解につながっているかを確かめて仕上げましょう。

一つのテーマから解説動画を作り始める

最初の一本では、視聴者が見終えた後に答えられる問いを一つ決めてみてください。 その答えに必要な内容を選び、ナレーションと画面を並べて台本にすると、何を用意して何を編集するかが見えてきます。

台本を動画にした後は、説明が伝わりにくい箇所を具体的に直していきましょう。 自分のテーマで伝える要点を整理し、台本と画面の案を書き出してみてください。

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