動画生成AI「NoLang」を提供する株式会社Mavericksは、この度、NoLangの動画編集画面に「AI のおすすめ」を追加しました。選択中のシーンの台本の内容をもとに、AIがBGM・効果音・背景動画の候補を素材リストの先頭に提示します。検索キーワードを自分で考える必要はなく、素材の追加からタイムラインへの配置、すでに置いた素材の差し替えまで、候補が編集画面上に表示されます。NoLangに用意された数多くの素材の中から、そのシーンに合うものをAIが選び出すため、素材を探す時間を削減でき、シーンごとにBGMを変える、要所に効果音を足すといった仕上げにも手が回るようになります。
制作工数が量産を阻む、BGMも効果音も「探す」時間が積み上がる
動画活用のニーズが高まる一方で、制作の現場では1本あたりにかかる制作工数の大きさが最大のボトルネックになっています。株式会社PLAN-Bの調査によると、SNS縦型動画広告に取り組む広告担当者が挙げた課題の1位は「クリエイティブ制作の工数が大きく量産が難しい」で49.0% にのぼりました1。動画制作の内製に関する調査でも、「社員のリソースが不足しており、制作に時間を割けない」ことが上位の課題として挙がっています2。動画を社内で作ること自体は当たり前になったものの、1本を仕上げるまでの時間が積み上がり、量産までは手が届かない。そんな状態が続いています。
では、その工数はどこで膨らんでいるのでしょうか。手が止まりやすいのは、編集操作そのものよりも、シーンに合うBGM・効果音・背景動画を探している時間です。NoLangにはBGM・効果音・背景動画が数多く用意されていますが、その中から「このシーンにどれが合うか」を選び出せるかどうかは、結局のところ検索に入れるキーワードを思いつけるかどうかに左右されます。適切な言葉が浮かばないまま一覧をスクロールし続け、なんとなく目についたものを置いてしまう。素材の当たり外れが、動画のクオリティと制作時間の両方を左右してしまう構図です。
NoLangは、この「探す」工程そのものを短くするため、編集画面に「AI のおすすめ」を新たに追加しました。
台本の内容からAIが素材を提案、検索キーワードを考える必要なし
「AI のおすすめ」は、選択中のシーンの台本の内容に合った素材を、AIが素材リストの先頭に候補として提示する機能です。対応するのはBGM・効果音・背景動画の3種類。音で雰囲気をつくる素材から画面を埋める素材まで、動画を構成する主要な素材をまとめてカバーします。検索キーワードを自分で考える必要はなく、台本を書けばその内容に沿った候補が自動的に並びます。
台本という「すでに書いたもの」がそのまま素材選びの手がかりになる点が、キーワード検索を前提とした従来の素材選びとの違いです。BGM・効果音の候補はその場で試聴でき、音の雰囲気を確かめてから決められます。背景動画の候補は見た目を確認しながら選べます。台本を書き換えれば、おすすめの内容もその台本に合わせて更新されるため、原稿を練り直した後に改めて素材を探し直す必要もありません。
ボタンを選ぶだけ、おすすめの候補がその場に表示される
利用にあたって特別な操作は必要ありません。編集画面で素材を追加するボタンを選ぶと、そのシーンに合ったおすすめが候補の先頭に表示されます。タイムラインの空いている枠から素材を入れるときも同様で、候補には上位から順にランクのアイコンが付くため、どれがより内容に近いのかがひと目で分かります。すでに配置した素材を差し替えるときにも、同じおすすめから選択できます。
気に入った素材はおすすめの候補からそのままブックマークできるため、次の動画制作にも持ち越せます。
素材を探す工程がなくなり、動画1本あたりの制作時間を短縮できる
検索キーワードを考え、並んだ候補を見比べるという工程がなくなり、素材を探す時間そのものをほぼゼロにできます。台本を書いてシーンを選べば、そのシーンに合う候補がすでに並んでいる状態から編集を始められるためです。1本あたりで削減できる時間は数分でも、シーンの数だけ、そして制作本数の分だけ積み上がります。動画を継続的に量産する体制であるほど、削減の効果は大きくなります。
削減の幅は、シーンの数が多い動画ほど大きくなります。シーンごとにBGMを変える、要所に効果音を足すといった作業は、これまでシーンの数だけ素材探しを繰り返す必要がありました。候補がシーンごとに自動で提示されることで、この繰り返しがなくなります。10シーンの動画であれば、素材を探す往復が10回分まるごと減るということです。
今後の展望
NoLangはこれまで、テキストや資料を入力するだけで動画を生成できる環境を整え、生成後の編集からエクスポートまでを1つのサービスで完結できるようにしてきました。今回の「AI のおすすめ」も、その延長線上にある取り組みです。操作の方法は分かっていても、何を選べばいいかが分からない。そうした段階でかかっていた負担を減らすことを狙っています。
素材の点数が増えるほど、今度は選択肢の多さそのものが制作の負担になります。素材の拡充と並行して、必要な素材に迷わずたどり着ける導線の整備を進めてまいります。
動画は今や、企業の情報発信から自治体の広報、学校の教材づくりまで、あらゆる場面で使われる伝達手段になりました。制作の専門人材を抱えられない組織であっても、伝えたい内容がそのまま形になる状態へ。その実現を目指し、利用者の皆様からのフィードバックを踏まえたアップデートを継続してまいります。
脚注
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株式会社PLAN-B「SNS縦型動画広告の運用実態調査 2025」 ↩
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比較ビズ・Mteam共同調査「動画制作の内製・外注率と課題に関する実態調査」 ↩