日本発、動画生成AI「NoLang(ノーラン)」を提供する株式会社Mavericks(本社:東京都文京区、代表者:代表取締役社長 奥野 将太)は、この度、NoLangのスライド生成機能に金融業界向けのサンプルスライドを新たに追加しました。商品パンフレットPDFや約款、規制文書などをそのまま素材として投入するだけで、要点が整理されたスライドおよびナレーション付き動画を自動生成でき、銀行・証券・保険・信用金庫の現場で頻発する商品説明・行内研修・規制要約といった業務に即活用が可能です。本部企画部門や研修担当者の制作負担を軽減しながら、規制対応のスピードと顧客本位の説明体制の強化を同時に実現します。
規制改定・研修・商品説明が重なる金融現場。膨らみ続ける資料作成負担
銀行・証券・保険・信用金庫といった金融業界では、規制改定への対応、新商品の説明、コンプライアンス研修、顧客向けの商品説明など、資料作成を伴う業務が継続的かつ高頻度で発生します。一方で、こうした業務を支える人員のリソースは年々厳しさを増しており、現場で資料を作り続ける体制が追いつかなくなっているのが実情です。
まず、業務の発生頻度と負担の大きさです。金融商品取引法は近年だけでも令和5年改正(2023年11月公布)、令和6年改正(2024年5月公布)と毎年のように改正が続いており、その都度、本部企画部門は支店向けに商品説明書類や顧客交付書面を整備し直す必要があります1。コンプライアンス研修への投資も大きく、銀行・金融業界の関連支出は世界全体で年間500億ドル超に達するとされ、対面研修の高コスト化が課題となっています2。さらに営業現場における業務実態調査(2021年、営業・営業企画職400名対象)では、最も時間がかかる業務として「資料作成」が30.5%で最多となり、1人あたり年間619時間、人件費換算で約167万円ものコストが資料作成に費やされていると報告されています3。
こうした負担を吸収すべき人員のリソースは年々厳しさを増しています。信金中央金庫の統計によると、2024年度末の信用金庫全体の常勤役職員数は9万6,137人と、14年連続で減少しています4。さらにIPA「DX動向2024」によると、DX推進人材が「大幅に不足している」と回答した企業の割合は62.1%と、調査開始以降初めて過半数を超えました5。金融機関も例外ではなく、限られた人員で多種多様な資料作成・研修運営をこなしながら、金融庁の「顧客本位の業務運営に関する原則」が求めるわかりやすい説明体制も整備していく必要があります。
NoLangではこの課題に対応するため、スライド生成機能に金融業界向けのサンプルスライドを新たに追加しました。
既存資料を素材にスライドと動画を一気通貫で生成。金融業界向けに新搭載
NoLangのスライド生成機能は、テキストやPDFなどの素材をもとに、図表・グラフ・見出し付きのスライドを自動生成し、さらにそのままナレーション付き動画として出力できる機能です。スライドの作成から動画化までを一つのサービス上で完結できる点が特長であり、従来であれば資料作成ツールと動画制作ツールを別々に用意し、それぞれの操作を習得する必要があった工程を一気通貫で実現します。商品パンフレットや約款、規制文書などをそのまま素材として投入できるため、金融現場に蓄積された既存資料を活かしながら、説明資料・研修コンテンツ・顧客向け資料へと展開していくことが可能です。
今回、このスライド生成機能に金融業界に特化したサンプルスライドを新たに追加しました。サンプルスライドをテンプレートとして選択することで、用途に合ったデザイン・構成のスライドをすぐに作成開始できます。たとえば、商品改定時の支店向け説明資料を作成したい場合、該当するサンプルスライドを選び、商品パンフレットPDFや約款PDFをアップロードするだけで、要点が整理されたスライドが自動生成され、そのまま支店配布用の説明資料や、行員向け研修動画として活用することができます。
銀行・証券・保険・信用金庫など、金融業界のさまざまなシーンでの活用を想定したサンプルスライドを用意しており、専門的なデザインスキルがなくても、高品質な説明資料・研修コンテンツを制作することが可能です。
商品説明・行内研修・規制要約まで対応する4つの金融サンプルスライド
今回追加した金融業界向けサンプルスライドの中から、代表的な4つの活用例を紹介します。いずれも、銀行・証券・保険・信用金庫の現場で頻繁に発生する資料作成・研修ニーズに対応しています。
1つ目は「商品説明スライド(パンフレット→顧客向け要約)」です。個人顧客を対象に、分厚い商品パンフレットを顧客に関係する部分だけ要約したスライドを生成できるサンプルスライドです。商品パンフレットPDFや商品概要書を素材として投入するだけで、顧客面談用の要約スライドを効率的に作成することが可能です。営業担当者が顧客との対話により多くの時間を割けるようになり、顧客本位の説明体制の強化にもつながります。
2つ目は「行内研修スライド」です。全行員を対象に、コンプライアンス・商品知識・接客マナーなど多岐にわたる研修テーマを、行内向けの研修スライドとして生成できるサンプルです。四半期ごとに行員向け研修コンテンツを更新したいものの、研修担当者だけでは制作が追いつかず、研修の頻度や内容の充実度に制約が生じているという課題に対応しており、研修テキストや規制文書PDFを素材として投入するだけで、行員向けの研修スライドを継続的に作成することが可能です。研修担当者の制作負担を軽減し、研修コンテンツの鮮度と質を両立できます。
3つ目は「コンプラ研修スライドの全支店展開」です。3つ目が行内全体に向けた研修コンテンツの作成を想定しているのに対し、こちらは全支店の全社員を対象に、コンプライアンス・反社対応・情報セキュリティといった研修スライドを統一フォーマットで一括展開することを想定したサンプルです。数十〜数百ページに及ぶ規制文書PDFを素材として投入するだけで、全支店向けの研修スライドを統一フォーマットで展開することが可能です。コンプライアンス規程改定時や定期研修において、本部から全支店へ一括で最新コンテンツを届けられる体制を構築できます。
4つ目は「規制文書の要約スライド(対象者別展開)」です。経営層・管理職・一般社員などの対象者別に、金融庁通達や業界規制の要点を5〜10枚に要約したスライドを生成できるサンプルです。規制改定のたびに対象者別に最適化した要約資料を展開したいものの、それぞれ個別にスライドを用意する工数が大きいという課題に対応しており、規制文書PDFやIR資料を素材として投入するだけで、対象者ごとに最適化された要約スライドを短時間で展開することが可能です。同一の規制情報から対象者別のスライドを効率的に展開できるため、規制改定への対応スピードと、各層に最適化された情報伝達の両立を実現します。
今後の展望
NoLangは引き続き、金融業界の資料作成・研修運営にかかる負担の軽減と、規制対応・顧客説明の効率化に貢献するための機能強化を進めてまいります。そして、今後も金融現場の声を反映し、業態別・業務別のサンプルスライドを順次拡充していく予定です。
脚注
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金融庁「金融行政の課題と方向性(金融庁長官 井藤英樹 時事懇談会講演資料)」(2024年12月4日 ↩
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ブイキューブ「金融機関はどのようにしてコンプライアンス研修を実施すべきか」(銀行・金融業界のコンプライアンス研修関連支出に関する記事 ↩
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スマートスライド「営業現場における業務実態調査2021」(営業・営業企画職400名対象、2021年10月実施 ↩
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信金中央金庫 地域・中小企業研究所「全国信用金庫概況・統計(2024年度)」(信用金庫全体の常勤役職員数の推移 ↩
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IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「DX動向2024 - 深刻化するDXを推進する人材不足と課題」(2024年公開 ↩