TikTokのプロモートは、自分の投稿にお金を払って広告として配信し、より多くの人に届ける機能です。 この記事では、プロモートの仕組み、使える条件、費用と支払い方法、効果とデメリット、PCのブラウザでの使い方を順に説明します。 仕組みと条件は、2026年10月14日時点のTikTokのヘルプセンター、TikTokビジネスヘルプセンター、プロモートの利用規約で確かめた内容です。 機能の仕様や画面の表示は変わることがあるため、申し込む前に実際の画面も確かめてください。
後半では、プロモートに向く動画の選び方と作り方を、NoLangで作った縦型の宣伝動画の作例とあわせて紹介します。
TikTokのプロモートとは
プロモートは、TikTokに投稿したコンテンツを広告として配信し、表示される機会を増やす広告ツールです。 TikTokのヘルプセンターでは、投稿のエンゲージメント(反応)と露出を増やせる広告ツールとして説明されています。 プロモートしている間、その投稿は広告として表示されます。
プロモートできるのは、ショート動画、ロング動画、写真モードの投稿です。 ストーリーズはプロモートできません。 LIVE配信もプロモートできますが、アカウントのフォロワーが1,000人以上必要です。 同じ投稿を、複数回プロモートすることもできます。
プロモートで目指せること
プロモートでは、最初に目的を選びます。 TikTokビジネスヘルプセンターでは、目的が次の4つに分けられています。
| 目的 | 増やせるもの |
|---|---|
| アカウントを盛り上げる | 動画の視聴数、フォロワー数、プロフィールの閲覧回数 |
| リードを獲得 | TikTokのメッセージ、電話、フォーム、その他のメッセージアプリでの問い合わせ |
| 売り上げ増加 | ウェブサイトへの訪問、ウェブサイトでのコンバージョン、TikTok Shopの商品の購入 |
| LIVEを盛り上げる | LIVEの視聴数とフォロワー数 |
選んだ目的によっては、追加の設定が必要です。 たとえば、ウェブサイトへの訪問を増やす場合は、誘導するウェブサイトのURLを入力します。
目的を選んだ後は、「プロモーションパック」を選ぶか、「カスタム」で自分で設定します。 プロモーションパックには、予算、期間、オーディエンス(配信する相手)があらかじめ設定されていて、推奨予算と推定結果が表示されます。 カスタムでは、期間、予算、オーディエンスを目的に合わせて自由に決められます。 オーディエンスは、TikTokが勧めるデフォルトのオーディエンスを使うことも、自分で選ぶこともできます。
プロモートを含めて、企業がTikTokを使う進め方の全体像は、TikTokマーケティングとはで説明しています。
広告マネージャーとの違い
TikTokの広告には、プロモートのほかに、広告を作って管理する「TikTok広告マネージャー」があります。 プロモートは、すでに投稿したコンテンツを短い手順で広告にする軽量な広告ツールです。 広告マネージャーでは、広告キャンペーンの作成、広告の素材の管理、データの確認、配信の最適化を行えます。
| 項目 | プロモート | TikTok広告マネージャー |
|---|---|---|
| 広告にするもの | 自分の投稿やLIVE(他のクリエイターの投稿も、使える場合がある) | 広告用に用意した動画のほか、オーガニック投稿を広告にするSpark Ads |
| 設定 | 目的、オーディエンス、予算、期間を選ぶ | 広告セットごとの予算、興味・ロケーション・行動などの詳細なターゲティング、ピクセルによる計測 |
| 予算 | 予算と期間を自分で決める。プロモーションパックでは推奨予算が表示される | 日予算はキャンペーンで50米ドル以上、広告セットで20米ドル以上が必要 |
プロモートは、広告マネージャーと統合できます。 統合すると、広告マネージャーの詳細なターゲティングや予算の管理、ウェブサイトでのコンバージョンを計測するピクセルが、プロモートでも使えるようになります。 まずは手持ちの投稿を少ない予算で広げたいときはプロモート、広告用の動画を複数用意して細かく配信を管理したいときは広告マネージャーが向いています。 媒体ごとの動画広告の違いや配信の考え方は、動画広告の基本で説明しています。
なお、プロモートは、自分が広告費を払って投稿を広げる機能です。 動画の再生に応じてTikTokから報酬を受け取る方法は、TikTokの収益化の条件とやり方で説明しています。
プロモートを使える条件
TikTokのヘルプセンターでは、プロモートを使う条件として、次のすべてを満たすことを求めています。
- 18歳以上であること
- クリエイター、またはビジネスアカウントを使っていること(政府、政治家、政党のアカウントは使えない)
- オリジナルの楽曲か、商用利用が許可された楽曲を使った公開コンテンツを投稿していること
- プロモートの利用規約に同意し、プライバシーポリシーを確認すること
プロモートできるのは、公開している投稿だけです。 音は、オリジナルの音源か、商用利用できる音源にします。 商用利用できる楽曲は、TikTokの商用音楽ライブラリで探せます。 BGMがこの条件を満たしていないと、プロモートを始めるときや配信を続けるときに、音の変更を求められることがあります。
また、TikTokのコミュニティガイドラインと広告ポリシーに従う必要があります。 政治的な内容と、たばこやニコチンに関する内容は、プロモートできません。 違反している投稿は、審査で却下されることがあります。
プロモートしている間は、その投稿を削除できません。
プロモートの費用と支払い
プロモートには、決まった料金表はありません。 予算と期間を自分で決めるか、プロモーションパックを選んで申し込み、合計の費用はその予算と期間で決まります。 ただし、市場の需要などによって変わることがあります。 プロモートの利用規約では、プロモートは入札の仕組みで運用され、ほかの広告主の入札と競合すると定められています。
費用は、現地の通貨か、チャージできるコインで表示されます。 いくらから始めればよいか迷う場合は、プロモーションパックに表示される推奨予算と推定結果が目安になります。 たとえば、2026年10月15日にPCのブラウザでプロモートを開くと、目的「いいね数とコメント数の増加」のプロモーションパックとして、1日で¥300、¥900(推奨)、¥1,500の3つと、自分で決める「カスタマイズ」が表示されました。 それぞれに、1日で見込めるいいね数とコメント数の幅(¥300のパックでは112〜541)が添えられています。 推定結果は過去の実績にもとづく見込みで、その数を保証するものではありません。 動画広告の配信単価と制作費の考え方は、動画広告の費用で説明しています。
支払い方法と手数料
支払いには、TikTokコイン、クレジットカード、デビットカード、またはプロモート残高を使います。 TikTok広告マネージャーと統合している場合は、広告マネージャーの残高も使えます。 使える支払い方法は、どこから申し込むかによって変わります。
| 申し込む場所 | 支払い方法 | 追加のモバイル手数料 |
|---|---|---|
| Androidのアプリ | TikTokコイン | あり |
| Androidのアプリ | プロモート残高、クレジットカード、デビットカード、銀行振込、電子ウォレット | なし |
| iPhoneのアプリ | TikTokコイン、Apple Pay | あり |
| iPhoneのアプリ | プロモート残高 | なし |
| PCなどのウェブ | TikTokコイン、クレジットカード、デビットカード、銀行振込、電子ウォレット、プロモート残高 | なし |
コイン、Apple Pay、Google Payで支払う場合は、AppleやGoogleが設定する追加の手数料が表示されることがあります。 TikTokのヘルプセンターでは、この手数料は通常約30%で、さらに地域の税金が加わると説明されています。 手数料が加わると、支払う金額は予算より高くなります。申し込む前に、合計金額を確かめましょう。 クレジットカードなどの使える支払い方法は、登録している地域によって変わります。 また、TikTokのヘルプセンターでは、カスタムの請求書や特別な税務請求書など、ほかの種類の請求書には対応していないと説明されています。
途中でやめたときと返金
プロモーションは、「プロモート注文詳細」のページからいつでも終了できます。 早めに終了した場合や、審査で却下された場合は、使わなかった分がプロモート残高に戻り、次のプロモーションに使えます。 ただし、支払いに使ったクーポンは、早めに終了しても戻りません。
プロモートの利用規約では、注文を確定した後はキャンセルできず、配信が始まった後に停止を求める形になると定められています。 停止できなかった場合は、掲載された分の料金がかかります。
プロモートの効果とデメリット
プロモートを使うと、選んだオーディエンスに広告として投稿が表示されます。 自然な表示(オーガニック)だけでは届かない人にも、投稿を見てもらう機会を増やせます。
結果は、プロモートのダッシュボードで確かめられます。 投稿やプロフィールの表示回数、新規フォロワー数、いいね数、コメント数、ウェブサイトへのクリック数などのほか、視聴者の性別、年齢層、地域も分かります。 キャンペーンの実施中も、終了した後も見られます。
「意味ない」と言われる理由
プロモートの結果は保証されません。 TikTokのヘルプセンターも、プロモーションパックの結果は過去の実績にもとづく推定値で、特定の再生数やクリック数は保証できないとしています。 結果は、コンテンツの種類や選んだ目的によって変わります。
また、プロモートは選んだ期間が終わると自動的に終了し、広告としての配信も止まります。 広告として届けていた分の表示は、終了とともになくなります。
プロモートは、投稿が表示される機会を増やすツールです。 見た人が最後まで見たり、フォローしたりするかは、動画の内容しだいです。 どの動画をプロモートするかは、後の「プロモートに向く動画」で説明します。
プロモートしたことは分かるか
プロモートしている投稿は、広告として表示されます。 プロモートの利用規約では、プロモートした投稿は「プロモート済み」の投稿として、広告のラベルを付けて掲載されると定められています。 そのため、プロモートしていることは、見る人に分かります。
通常の投稿への影響
TikTok for Businessのブログ(2022年6月21日、英語)では、プロモートを使っても、プロモートしていないほかの動画の視聴数には影響しないと説明されています。 オーガニックの動画の成果は、プロモートの成果とは関係がないとしています。 また、プロモートした動画は、期間が終わった後もある程度よい効果が続くとしています。
デメリットと注意点
プロモートを使う前に、次の点を知っておきましょう。
- 費用がかかり、結果は保証されない。
- プロモートしている投稿には、広告のラベルが付く。
- オリジナルの音源か、商用利用できる音源でなければプロモートできない。
- プロモートしている間は、投稿を削除できない。
- アプリでコインやApple Pay、Google Payを使うと、追加の手数料がかかることがある。
- 詳細なターゲティングやピクセルでの計測には、TikTok広告マネージャーとの統合が必要になる。
PCのブラウザでプロモートを使う
プロモートは、アプリだけでなくPCのブラウザからも使えます。 TikTokビジネスヘルプセンターでは、ウェブ版のプロモートの入口として、次のURLが案内されています。
https://www.tiktok.com/promote/web/main
PCのブラウザでこのURLを開き、TikTokにログインしていない場合は、TikTokのログイン画面が表示されます。 プロモートしたい投稿を公開しているアカウントでログインします。 ログインの方法には、QRコード、電話番号・メールアドレス・ユーザー名のほか、LINEやGoogleなどのアカウントがあります。
2026年10月15日にログインしてプロモートの画面を開いたときは、「TikTokのプロモートへようこそ」と、3つの手順が案内されました。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. コンテンツを選択 | 既存の動画を選ぶか、プロモートしたい動画をアップロードする |
| 2. 目標、ターゲット、予算、スケジュールを設定 | 目標とプロモーションパックを選ぶか、自分でカスタマイズする |
| 3. モバイルでプロモーションを追跡 | プロモーションを作成し、審査を待つ |
設定の画面では、まず「目標をお選びください」で目標を選びます。 目標には「アカウントを盛り上げる」「売り上げ増加」「リード獲得」があり、「アカウントを盛り上げる」では「いいね数とコメント数の増加」「動画視聴数を増やす」「フォロワー数を増やす」「プロフィールの閲覧回数を増やす」から選びます。 続けて、プロモートする動画を選び、「プロモーションパックの選択」でパックか「カスタマイズ」を選びます。
支払いをすると投稿が審査され、承認されると通知が届きます。 画面の左には「ダッシュボード」と「マイプロモート」があります。 TikTokのヘルプでは、プロモートの結果はダッシュボードで、返金された額は「マイプロモート」で確かめられると説明されています。
PCのブラウザから申し込むと、TikTokコイン、クレジットカード、デビットカード、銀行振込、電子ウォレット、プロモート残高で支払えます。 どの方法でも、アプリで払うときのような追加のモバイル手数料はかかりません。 登録している地域によっては、コインもTikTokのウェブサイトから直接購入できます。
プロモートをTikTok広告マネージャーと統合すると、キャンペーン、支払いの資金、レポートなどをデスクトップでまとめて管理できるようになります。 あわせて、プロモートの注文の予算、期間、成果も広告マネージャーで確かめられます。
プロモートに向く動画
プロモートは、投稿を見てもらう機会を増やすツールです。 どの動画を、どの目的でプロモートするかで、結果は変わります。
どの動画をプロモートするか
TikTok for Businessのブログでは、最も人気のあるコンテンツでより多くの人に届けるために、最もパフォーマンスの高いオーガニックの動画から始めることを勧めています。 プロモートしなくても再生やいいね、コメント、保存が多い動画が、その候補になります。 「おすすめ」で伸びる動画の特徴は、TikTokでバズる方法で説明しています。
選んだ目的と、動画の内容も合わせます。 ウェブサイトへの訪問を増やすなら、動画の中で、サイトで何ができるかを伝えます。 フォロワーを増やすなら、そのアカウントがどんな動画を投稿しているかが伝わる動画を選びます。
TikTokの広告に合う作り方
TikTokビジネスヘルプセンターの運用型広告向けのクリエイティブのベストプラクティスでは、TikTokの広告の動画について次のような作り方を勧めています。 プロモートの動画も広告として表示されるので、参考になります。
| 項目 | 勧められていること |
|---|---|
| 画面 | 9:16の縦型、720P以上の解像度。大事な文字や商品は、TikTokの表示に隠れないセーフゾーンに置く |
| 音 | サウンドや音楽を使う |
| 冒頭 | つかみは最初の6秒で示し、伝えたいこと(訴求点)は最初の3秒で紹介する |
| 文字 | キャプションやテキストを重ね、文脈を分かりやすくする。テキストは1秒に10〜20文字 |
| 終わり方 | 見た人にしてほしい行動を、分かりやすく伝える |
| 雰囲気 | 作り込みすぎず、TikTokの投稿になじむ、手作り感のある仕上がりにする |
広告の動画の構成や台本の作り方は、広告動画の作り方で詳しく説明しています。
複数の動画を比べる
動画の視聴数やフォロワー数、ウェブサイトへの訪問などを目的にしたプロモートでは、1つの注文に最大5本の動画を入れられます。 予算は選んだ動画に分配され、プロモーションの結果の「個人」タブで、動画ごとの成果を比べられます。 1つの注文の中では、1本でも承認されると配信が始まります。 冒頭や伝え方を変えた動画を複数用意しておくと、どの動画がよく見られるかを比べながら次の動画づくりに生かせます。
NoLangでプロモートに使う縦型動画を作る
プロモートに使う動画は、TikTokの縦長の画面いっぱいに映る縦型で用意します。 NoLangでは、作りたい動画の内容を文章で伝えると、AIが台本を書き、ナレーション、字幕、画像を組み合わせた動画を作ります。 ホームの入力欄の下で、縦横比に「縦型(9:16)」を選び、「動画時間(目安)」で「30秒」などの短い時間を選ぶと、TikTokの広告に合う縦型の動画を作れます。
下の作例は、NoLangで作った、カフェの秋の新メニュー3品を紹介する約34秒の縦型の宣伝動画です。 最初の数秒で「栗。おいも。りんご。」と短いカットを重ね、「店長イチオシは最後に発表」と予告してから、3品を1つずつ紹介します。 最後に、期間限定であることと店名を見せ、「保存して週末に行こう!」と見た人にしてほしい行動を伝えて締めます。 つかみを冒頭に置き、文字を重ね、最後に行動を呼びかける構成は、TikTokが広告の動画で勧める作り方に沿っています。 テンプレートを使うと、この構成のまま、店や商品を自分のものに置き換えて作れます。
カフェの秋の新メニュー紹介
カフェの秋の新メニュー3品を紹介する、TikTokのプロモート向けの縦型の宣伝動画を作ってください。 冒頭で「店長イチオシは最後に発表」と予告し、最後に期間限定であることと店名を伝えて、来店を呼びかけてください。
NoLangからTikTokへ投稿する
完成した動画は、NoLangの動画のページからTikTokへ直接アップロードできます。 動画のページで[投稿]を押し、「アップロード先を選択」でTikTokを選びます。 はじめて使うときは、投稿するTikTokアカウントとの連携を求められます。
投稿画面では、タイトル、公開範囲、コメント・デュエット・スティッチの設定を指定します。 プロモートできるのは公開している投稿だけなので、公開範囲は「全員に公開」を選びます。 自分のビジネスの宣伝として投稿する場合は、「コンテンツ開示設定」をオンにして「あなたのブランド」を選ぶと、投稿に「プロモーションコンテンツ」のラベルが付きます。
投稿した後、その投稿をプロモートします。
投稿の前に確かめること
投稿する前に、ナレーションと字幕を最後まで確かめます。 BGMを使う場合は、プロモートの条件に合う音源かどうかを確かめましょう。 条件に合わない場合は、TikTokでプロモートを始めるときに音の変更を求められることがあります。
作例のように、本物のように見える場面や人物をAIで作った動画は、TikTokのコミュニティガイドラインに沿って、投稿するときにAI生成のラベルを付けます。 縦型の短い動画の台本の作り方は、YouTubeショート動画の作り方でも説明しています。
まとめ
TikTokのプロモートは、投稿を広告として配信し、選んだオーディエンスに届ける広告ツールです。 費用は予算と期間で決まり、結果は保証されません。 PCのブラウザから申し込むと、追加のモバイル手数料がかからない支払い方法を使えます。
プロモートは、投稿を見てもらう機会を増やすものです。 まずは反応のよい動画から少ない予算で試し、結果を見ながら、冒頭や伝え方を変えた動画を作っていきましょう。
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