「TikTokで集客しよう」と決まったとき、最初に迷うのは、何から始めるかです。 企業アカウントを作って投稿するのか、広告を出すのか、クリエイターに紹介を頼むのか。 選ぶ手法によって、作る動画も、かかる費用も、成果を確かめる数字も変わります。
この記事では、TikTokマーケティングの3つの手法を比べたうえで、目的の決め方、戦略の立て方、運用の進め方、広告で宣伝する方法、宣伝するときに守ること、成果の測り方を順に説明します。 利用者のデータは総務省の調査、広告の種類と仕様はTikTok for Businessの公式情報で確かめた範囲で書いています(2026年10月時点)。 後半では、架空の不動産会社の計画例をもとに最初の1本を決め、その1本をNoLangで作った完成動画も紹介します。
TikTokマーケティングとは:3つの手法を比べる
TikTokマーケティングは、TikTokの動画を使って自社の商品やサービスを知ってもらい、購入、来店、応募などの行動につなげる活動です。 企業がとる手法は、大きく3つに分かれます。
| 手法 | すること | 動画を作る人 | 主にかかるもの | 向いている目的 |
|---|---|---|---|---|
| 自社アカウントの運用 | 企業のアカウントで動画を投稿し続ける | 自社 | 企画と制作の手間 | 知ってもらう、ファンになってもらう、採用 |
| 広告 | 広告マネージャーで配信先と予算を決めて配信する | 自社、またはクリエイター | 広告の配信費 | 狙った相手に届ける、サイトへ誘導する、購入や申し込みを増やす |
| クリエイターとの協業 | クリエイターに商品やサービスの紹介を依頼する | クリエイター | クリエイターへの報酬 | クリエイターのファンに知ってもらう、使った感想を伝えてもらう |
3つの手法は組み合わせて使えます。 たとえば、自社アカウントで反応がよかった投稿を、Spark Adsという形式で広告として配信できます。 Spark Adsでは、広告で得た視聴数やいいね、フォローは元の投稿に積み上がります(出典: TikTok広告ヘルプ「Spark Ads」)。
このほか、TikTok Shopを使って、動画やLIVE配信から商品を販売する企業もあります(例: 王子製薬「OUJISHOP」の事例)。
YouTubeを使って集客する場合の進め方は、YouTubeマーケティングとはで説明しています。
企業がTikTokを使う理由:利用者と「おすすめ」の仕組み
10〜20代の6割以上が使い、30〜40代でも4割を超える
総務省の2025年12月の調査では、TikTokの利用率は全年代で36.7%でした。 年代別に見ると、10代と20代は6割を超え、30代と40代でも4割を超えています。
| 年代 | TikTok | 参考:YouTube | 参考:Instagram |
|---|---|---|---|
| 全年代 | 36.7% | 81.5% | 54.8% |
| 10代 | 67.9% | 95.0% | 69.3% |
| 20代 | 61.5% | 96.3% | 82.6% |
| 30代 | 44.7% | 94.0% | 76.6% |
| 40代 | 42.6% | 91.6% | 67.1% |
| 50代 | 32.2% | 84.9% | 54.4% |
| 60代 | 21.2% | 72.6% | 36.1% |
| 70代 | 11.1% | 48.5% | 15.8% |
出典: 総務省情報通信政策研究所「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(2026年6月公表。13〜79歳の1,800人が対象。見るか投稿するかのどちらかをしている人を利用者として数えています)。
前年度の調査と比べると、TikTokの利用率はどの年代でも上がっています。 「若い人向けのSNS」とひとくくりにせず、自社が届けたい年代の利用率を確かめてから、使うかどうかを決めましょう。
「おすすめ」は、フォローしていない人にも動画を届ける
TikTokを開くと最初に表示される「おすすめ」フィードには、フォローしていないアカウントの動画も表示されます。 TikTokは、「おすすめ」に表示する動画を、見る人の反応(いいね、シェア、コメント、最後まで見たか、スキップしたか)、動画の情報(楽曲、ハッシュタグ、視聴数など)、見る人の情報(言語の設定や地域など)から選ぶと説明しています。 そのうえで、動画を見ていた時間などの見る人の反応は、通常ほかの要素より重視されるとしています。 新しいクリエイターや動画を紹介して、フィードに変化をつけることも目指しています(出典: TikTokサポート「TikTokがコンテンツをおすすめする方法」)。
つまり、フォロワーが少ないうちから、1本ごとに「見た人が最後まで見たくなるか」が問われます。 フォロワーを集めてから動画を作るのではなく、見てもらえる動画を1本ずつ作り、反応を見て直すことが運用の中心になります。 「おすすめ」に載りやすい動画の特徴は、TikTokでバズる方法で説明しています。
目的を決める:向く手法と見る数字が変わる
TikTokで何を達成したいかによって、向く手法と、成果を確かめる数字が変わります。 最初に目的を一つ決め、それに合う手法と数字を選びます。
| 目的 | 例 | 向く手法 | 見る数字の例 |
|---|---|---|---|
| 知ってもらう | 新商品の名前を覚えてもらう | 自社アカウントの投稿、広告(目的:リーチ、動画視聴数)、クリエイターとの協業 | 視聴数、平均視聴時間、リーチ数 |
| 興味を持って比べてもらう | 特徴を理解して、サイトを見てもらう | 自社アカウントの投稿とプロフィールのリンク、広告(目的:トラフィック) | プロフィールの閲覧数、リンクやサイトへのクリック数 |
| 買ってもらう、来てもらう | 購入、来店の予約、資料の請求 | 広告(目的:販売、リードジェネレーション)、TikTok Shop | コンバージョン数、コンバージョン単価 |
| 働きたいと思ってもらう | 採用サイトを見て応募してもらう | 社員や職場を見せる自社アカウントの投稿 | 採用サイトへのクリック数、応募数 |
広告の目的の名前は、TikTok広告マネージャーで選ぶ目的に合わせています(広告で宣伝するで説明します)。 一つの投稿や広告に目的をいくつも持たせると、数字が悪かったときに、どこを直せばよいかが分からなくなります。 目的が複数あるときは、投稿の種類や広告のキャンペーンを分け、それぞれに目的を一つ決めます。
動画を使ったマーケティング全体の目的の整理と、KPIの決め方は、動画マーケティングとはで詳しく説明しています。
戦略を立てる:4つのことを決める
TikTokの戦略は、次の4つを決めると、毎週の投稿や広告の判断に使える形になります。
- 誰に届けるか
- 何を投稿するか(投稿の型)
- どう届けるか(手法の組み合わせ)
- どれだけ作るか(本数と体制)
誰に届けるか
年代や性別だけでなく、「その人が今、何に困っているか」まで決めます。 たとえば「20代」ではなく「初めて一人暮らしの部屋を探していて、内見で何を見ればよいか分からない20代」と具体的にすると、動画で何を話せばよいかが定まります。
何を投稿するか:投稿の型を2〜3つに絞る
投稿の型とは、動画の構成と話す内容の種類のことです。 企業アカウントでよく使われる型には、次のようなものがあります。
| 型 | 内容 | 向く目的 |
|---|---|---|
| お役立ち | 見る人の困りごとを解決するコツや知識を伝える | 知ってもらう、保存してもらう |
| 商品の使い方 | 商品やサービスの使い方、選び方、比べ方を見せる | 興味を持って比べてもらう |
| 舞台裏 | 作っている現場、社員、店の一日を見せる | 親しみを持ってもらう、採用 |
| 質問への回答 | コメントやよく聞かれる質問に答える | 比べてもらう、不安をなくす |
| 参加型 | コメントや同じテーマでの投稿を募る | 反応を増やす |
型は2〜3つに絞り、題材だけを替えて続けます。 型が決まっていれば、毎回の企画は題材選びだけで済み、どの型が見られているかも数字で比べやすくなります。 見た人が人に教えたくなる動画に共通する特徴は、バイラル動画とはで説明しています。
どう届けるか:投稿で試し、広告で広げる
まず自社アカウントの投稿で、どの型と題材が見られるかを確かめます。 反応がよかった投稿は、Spark Adsで広告として配信すると、届けたい地域や年代の人に絞って見てもらえます。 自社の言葉では信頼されにくい商品や、クリエイターのファンに使った感想を伝えてほしい場合は、クリエイターとの協業を加えます。
投稿した動画を短い手順で広告にする「プロモート」の使い方は、TikTokのプロモートとはで説明しています。
どれだけ作るか:続けられる本数と体制
本数は、作る人と確認する人が無理なく続けられる数から決めます。 型ごとに数字を比べるには、同じ型の投稿がある程度そろう必要があります。 誰が企画し、誰が作り、誰が投稿前に確認するかも、この段階で決めておきます。
計画例:不動産会社の企業アカウント
ここまでの4つを、架空の不動産会社の計画で埋めてみます。
| 決めること | 決めた内容 |
|---|---|
| 目的 | 店舗での相談の予約を増やす。最初の3か月は、店の名前と相談しやすさを知ってもらう |
| 誰に | 初めて一人暮らしの部屋を探していて、内見で何を見ればよいか分からない20代 |
| 投稿の型 | ①お役立ち:内見で確かめたいポイント ②商品の使い方:部屋の案内 ③舞台裏:相談の流れとスタッフ |
| 手法 | 自社アカウントの投稿。反応がよかった①の投稿は、店舗のある地域の20代にSpark Adsで配信する |
| 本数と体制 | 週3本(①を2本、②か③を1本)。店舗スタッフ1人が作り、店長が投稿前に確認する |
| 見る数字 | ①は平均視聴時間と最後まで見た人の割合、②と③はプロフィールの閲覧数とリンクのクリック数。全体では相談の予約数を確かめる(予約フォームに「TikTokを見た」の選択肢を置く) |
| 宣伝の表示 | 自社の宣伝にあたる投稿は、コンテンツ開示設定をオンにする(宣伝するときに守ること) |
この計画の最初の1本(①の内見のポイント)を、記事の後半で、NoLangで作った作例として紹介しています。
運用の進め方
自社アカウントの運用は、次の順に進めます。
ビジネスアカウントを用意する
TikTokには、個人アカウントのほかに、企業向けのビジネスアカウントがあります。 ビジネスアカウントでは、パフォーマンスの数字や視聴者の情報を見られる分析の機能などを使えます。 また、TikTok広告マネージャーで広告を出すのにも、ビジネスアカウントが必要です(出典: TikTok広告ヘルプ「TikTokとTikTok for Businessのアカウントの種類」)。 ビジネスアカウントは無料で設定でき、個人アカウントから切り替えられます。 切り替えの手順は、TikTok for Businessの「ビジネスアカウント」のページで案内されています。
プロフィールを整える
何の会社で、どんな動画を投稿するアカウントかが、プロフィールを開いた人に伝わるようにします。 動画を見た人が次に進む先(サイトや予約のページなど)も、プロフィールに用意します。
投稿の型と本数を決める
戦略を立てるで決めた型と本数を、投稿の予定表に落とし込みます。
動画を作る
TikTokの動画は縦型で見られるので、縦型(9:16)で作ります。 TikTokの広告の仕様でも、縦方向(9:16)が推奨されています。 冒頭の数秒で、誰のための何の動画かが分かるようにし、音を出さなくても内容が伝わるよう字幕を入れます。
投稿する
パソコンのブラウザでも、TikTokに動画を投稿できます。 ビジネスアカウントでは、ブラウザから使える管理画面(ウェブビジネススイート)で、投稿を予約したり、分析の数字を見たりできます(出典: TikTok広告ヘルプ「ウェブビジネススイート」)。 自社の宣伝にあたる投稿では、投稿時にコンテンツ開示設定をオンにします。
数字を見て直す
投稿の数字を型ごとに比べ、見られている型と題材を増やし、見られていない動画は冒頭や長さを直します。 見る数字と直し方は、成果の測り方で説明します。
広告で宣伝する:種類と始め方
企業が自社でTikTokに宣伝を出す方法は、自社アカウントの投稿と、広告の配信の2つです。 投稿は、どれだけ見られるかが見た人の反応で決まります。 広告は、予算をかけて、届ける相手と量を自分で決められます。
TikTok広告の主な種類
TikTokの広告には、入札で配信が決まる広告(オークション広告)と、決まった費用で表示を予約する広告があります。 主な種類は次のとおりです。
| 種類 | 表示される場所と特徴 | 買い方 |
|---|---|---|
| インフィード広告 | 「おすすめ」フィードなど、投稿の流れの中に表示される動画広告 | オークション(入札) |
| Spark Ads | 自社アカウントの投稿や、許可を得たクリエイターの投稿を、そのまま広告として配信する。広告で得た反応は元の投稿に積み上がる | オークション、予約 |
| TopView | アプリを開いたときに、ほかの動画より先に全画面・音声付きで表示される | 予約(条件を満たす広告主だけ) |
| リーチ&フリークエンシー | 決まった費用で、予測できる表示回数を購入する。各セッションの最初の広告枠に表示するトップフィードもある | 予約(条件を満たす広告主だけ) |
| 検索連動型広告 | TikTokの検索結果のページに、キーワードに合わせて表示される | オークション |
| ブランドミッション | クリエイターから動画を募り、反応のよい動画を広告にする | 営業担当者に問い合わせ |
出典: TikTok広告ヘルプ(インフィード広告の仕様、Spark Ads、TopView、トップフィード、検索連動型広告、ブランドミッション)。
インフィード広告(Spark Ads以外のオークション広告)の動画は、縦方向(9:16)が推奨で、長さは最大10分、ファイルサイズは500MB以下です。 TopViewは、長さが5〜60秒で、9〜15秒が推奨されています。
広告マネージャーでの出し方
オークション広告は、TikTok広告マネージャー(パソコンのブラウザで使う管理画面)で作ります。 広告は、キャンペーン、広告セット、広告の3つの階層で作ります(出典: TikTok広告ヘルプ「キャンペーンの設定」)。
| 階層 | 決めること |
|---|---|
| キャンペーン | 広告の目的、キャンペーン名、予算 |
| 広告セット | 配信先、ターゲット、予算、スケジュール、入札 |
| 広告 | 動画、広告のテキスト、表示名、誘導先のボタン |
広告の目的は、3つのグループから選びます。 「ブランド認知」はリーチ、「購買検討」はトラフィック、動画視聴数、コミュニティインタラクション、「コンバージョン」はアプリプロモーション、リードジェネレーション、販売です(出典: TikTok広告ヘルプ「適切な広告目的の選び方」)。
予算は、1日あたりの日予算か、期間全体の通算予算で決めます。 日予算の最低額は、キャンペーンで50米ドル以上、広告セットで20米ドル以上です(出典: TikTok広告ヘルプ「予算」)。 また、TikTokは、配信を始めた直後の学習期間に10件のコンバージョンを得るための目安として、広告セットの日予算を目標のコンバージョン単価の10倍にする計算式を紹介しています(出典: TikTok for Business「入札と予算のソリューション」)。
広告で配信した動画の見られ方は、広告ならではの指標で確かめます。 TikTok以外の媒体とあわせた動画広告の種類と効果の測り方は、動画広告とはで説明しています。
宣伝するときに守ること:広告だと分かるようにする
TikTokで宣伝するときは、見る人がそれを宣伝だと分かるようにする必要があります。 法律とTikTokのルールの両方で求められています。
ステルスマーケティング規制:クリエイターに頼んだ投稿は広告だと示す
2023年10月1日から、広告なのに広告であることを隠す宣伝(いわゆるステルスマーケティング)は、景品表示法の違反になりました。 規制の対象は、商品やサービスを提供する事業者(広告主)です。 インフルエンサーなどの第三者に依頼して投稿してもらう宣伝も、事業者の広告に含まれます(出典: 消費者庁「ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制」)。
クリエイターに商品の紹介を依頼するときは、その投稿が事業者の広告だと、見る人にはっきり分かるようにしてもらいます。 消費者庁の運用基準では、「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」といった言葉や、「A社から商品の提供を受けて投稿している」といった文章で示す方法が挙げられています。 動画は途中から見る人もいるので、冒頭だけでなく、動画全体を通して広告だと分かるようにするのが望ましいとされています(出典: 消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」)。 商品を無料で渡して「感想を投稿してください」と頼む場合も、やり取りや関係によっては事業者の広告とされます。
一方、企業が自社のアカウントで投稿する宣伝は、事業者の表示であることが明らかなので、この規制の対象となる表示にはあたりません。
TikTokのコンテンツ開示設定:自社の宣伝でもオンにする
TikTokのルールでは、自社のアカウントの投稿も含め、ブランドや商品、サービスを宣伝する投稿でコンテンツ開示設定をオンにする必要があります。 オンにして、自社の宣伝か、報酬を受けて他社を紹介する投稿かを選ぶと、投稿に宣伝であることを示すラベルが付きます。 開示しないと、投稿が削除されたり、表示が制限されたりすることがあります(出典: TikTokサポート「ブランド、商品、サービスの宣伝」)。
ラベルが付いても、TikTokが動画をおすすめする仕組みには影響しないと説明されています。 反対に、宣伝なのに開示していない動画は、「おすすめ」での配信にふさわしくないとみなされ、「おすすめ」に表示されにくくなることがあります(出典: TikTok広告ヘルプ「クリエイター向けのコンテンツ開示設定について」)。
報酬を受けてクリエイターが他社を紹介する投稿(ブランドコンテンツ)は、TikTokのブランドコンテンツポリシーにも従います。 宣伝する商品やサービスが、プロフィールやリンクを開かなくても、動画の音声やキャプションで分かるようにすることなどが求められています。
音源:商用で使える音楽を使う
TikTokの一般の音楽ライブラリの曲は、商用では使えません。 動画広告やブランドコンテンツには、商用での利用が許可された曲を集めた「商用音楽ライブラリ」の曲を使います。 ビジネスアカウントで動画を作るときは、商用音楽ライブラリの曲だけが表示されます(出典: TikTok広告ヘルプ「商用音楽ライブラリについて」)。
成果の測り方:数字ごとに直す場所を決める
自社アカウントの投稿の数字は、TikTokのインサイトで確かめます。 パソコンでは、ブラウザ版のTikTok Studioの「インサイト」で見られます(出典: TikTok Creator Academy「TikTokインサイトのご紹介」)。
数字は、それぞれ「どこがうまくいっていないか」を示します。 目的に合う数字を選び、低いときに直す場所を決めておきます。
| 数字 | 分かること | 低いときに見直す場所 |
|---|---|---|
| 視聴数 | 何回見られたか | 題材が届けたい人の困りごとに合っているか |
| 継続率 | 動画のどこで見るのをやめたか | 見るのをやめた人が多い場面の直前。特に冒頭の数秒 |
| 平均視聴時間 | 平均して何秒見られたか | 動画の長さと、話の順番 |
| 動画を最後まで視聴 | 最後まで見た人の割合 | 結論までの長さと、動画全体の長さ |
| いいね、コメント、シェア | 見た人が反応したか | 見る人が共感したり、人に教えたくなったりする内容か |
| プロフィールの閲覧数 | 動画を見て、アカウントに興味を持ったか | 動画の最後で、次に見てほしいものを伝えているか |
| トラフィックソース | どこから見られたか(「おすすめ」、検索など) | 検索から見られているなら、検索される言葉を説明文に入れているか |
数字は、同じ型の投稿どうしで比べます。 型が違う動画どうしでは、内容の違いと作り方の違いが混ざり、何が効いたのかが分かりません。 最終的な成果(予約や購入)は、TikTokの外で起きることが多いので、予約フォームの選択肢やリンクの計測で、TikTokから来た人を数えられるようにしておきます。
広告の数字は、TikTok広告マネージャーのレポートで、インプレッション数、リーチ数、クリック数、コンバージョン数、コンバージョン単価などを確かめます(出典: TikTok広告ヘルプ「基本のデータ指標」)。
事例:TikTok for Businessの公式事例から
TikTok for Businessが公開している日本の事例から、動画の作り方の工夫が書かれているものを紹介します。 成果の数字は、各事例のページで確かめてください。
メルカリ:与えたい印象を4種類に分け、反応のよい型を優先した
メルカリは、Z世代の新しい利用者を増やすために、Z世代が好む広告と苦手な広告を調べ、与える印象を4種類(ネタ系やシュールなおもしろさ、おしゃれなトレンド情報、共感できるあるある、生活に役立つアイデア)に分けました。 試した結果、「おもしろ」の型の反応がよいと分かったため、リズム系やコント系の演出を優先して広告を作っています(出典: TikTok for Business「メルカリ」)。 投稿の型を分けて比べ、反応のよい型に寄せていく進め方の例です。
テレビ東京:TikTokだけの舞台裏の映像を、冒頭で引きつける構成にした
テレビ東京は、特別番組の放送前に、TikTokのインフィード広告で番組を知らせました。 番組本編の切り抜きではなく、番組の宣伝用の写真を撮っている舞台裏の場面を「TikTok限定ムービー」として作り、出演者の笑顔のアップから始めて冒頭の数秒で引きつける構成にしています(出典: TikTok for Businessブログ「テレビ東京『秋山ロケの地図』」)。
ビズリーチ:TikTokに合う動画を社内で作り、速く試した
ビズリーチは、TikTokの利用者に合うUGC風(一般の利用者の投稿のような見た目)の動画などを社内で作り、作っては直す流れを速く回して、広告の配信を効率よくしたと紹介されています(出典: TikTok for Business「ビズリーチ」)。
NTTドコモ「ahamo」:知る、理解する、申し込む段階で、動画の役割を分けた
ahamoは、知ってもらう段階にはアプリを開いたときに表示されるTopView、理解してもらう段階にはクリエイターが特徴を紹介する動画、申し込んでもらう段階にはコンバージョンを目的にした広告を使い分けました。 インタビューでは、すべてをクリエイターの動画にする必要はなく、それぞれの役割に合う動画を選ぶことが大事だと話しています(出典: TikTok for Businessブログ「NTTドコモ ahamo」)。
企業アカウントの動画を社内で作り続ける
企業アカウントの運用で続かなくなる原因の多くは、毎回の企画と制作の手間です。 投稿の型と台本の構成を決めておき、題材だけを替えて作ると、1本ごとの準備は題材選びと内容の確認に集中できます。
NoLangでは、作りたい動画の内容を文章で伝えると、AIが台本を書き、ナレーション、字幕、画像を組み合わせた動画を作ります。 ホームの入力欄の下で縦横比に「縦型(9:16)」を選ぶと、TikTokに合う縦型の動画になります。
下の作例は、計画例の最初の1本(①お役立ち:内見で確かめたいポイント)として、NoLangで作った約1分の縦型の動画です。 「即決はちょっと待って!」というひと言と「7つのポイント」の予告で始まり、最後のひとつは「プロが必ず見る場所」とだけ伝えて、最後まで見たくなる構成にしています。 日当たり、水回り、携帯の電波などを番号付きで1つずつ紹介し、最後に7つをチェックリストにまとめて、保存を呼びかけて終わります。
内見で見ないと後悔するポイント7選
不動産会社のTikTokに投稿する、内見で見ないと後悔するポイントを7つ紹介する縦型動画にしてください。 日当たり、水回り、携帯の電波、コンセント、採寸、防音、共用部の順に説明し、最後にチェックリストでまとめてください。
テンプレートの「このテンプレートで作る」を押すと、この動画がお手本(参照動画)として設定された状態でNoLangのホームが開きます。 題材を自社のテーマに替えて入力すると、同じ構成と見た目で、別の題材の動画を作れます。
作った動画は、NoLangからそのままTikTokに投稿できます。
投稿先にTikTokを選ぶ
完成した動画のページで「投稿」を押し、「アップロード先を選択」でTikTokを選びます。 初めて投稿するときは、TikTokのアカウントとの連携を求められるので、投稿に使う企業アカウントで連携します。
タイトルと公開範囲を決める
タイトルを入れ、「公開範囲」を選びます。 コメント、デュエット、スティッチを許可するかどうかも選べます。
商用コンテンツ開示を設定して投稿する
自社の宣伝にあたる動画では、「商用コンテンツ開示」の「コンテンツ開示設定」をオンにし、「あなたのブランド」を選びます。 報酬を受けて他社の商品を紹介する動画では「ブランドコンテンツ」を選びます。 選んだ内容に応じて、動画にどのラベルが付くかが画面に表示されるので、確かめてから投稿します。
YouTube用などに作った横型の動画は、動画のページの「その他」から「縦横比を変換」を選ぶと、縦型に変換した動画を別に作れます。 縦型の動画の台本の作り方と、字幕や音の確かめ方は、YouTubeショート動画の作り方でも説明しています。
まとめ
TikTokマーケティングの手法は、自社アカウントの運用、広告、クリエイターとの協業の3つです。 目的を一つ決めて手法と数字を選び、「誰に・何を・どう届けるか・どれだけ作るか」の4つを決めると、毎週の投稿と広告の判断ができるようになります。 「おすすめ」でどれだけ届くかは、動画1本ごとに見た人の反応で変わるので、型を決めて作り続け、数字を見て直すことが運用の中心です。 宣伝するときは、コンテンツ開示設定を忘れずに行い、クリエイターに依頼した投稿では広告だと分かるようにしてもらいましょう。 まずは計画例のように、自社の4つを決め、最初の1本を作るところから始めてみてください。
会社のTikTokアカウントで発信を続けるなら、投稿する縦型の動画をNoLangで作る方法もあります。 介護業界向けの身元保証サービスを運営する株式会社パートクローズは、NoLangで作った動画を、YouTubeやTikTokなど4つのSNSで発信しています(導入事例)。 会社での使い方はお問い合わせから相談でき、詳しい資料は下のボタンから請求できます。
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