お店や施設の紹介動画を作ろうとすると、最初に迷うのは「何を、どの順番で見せるか」です。店内の雰囲気、看板メニュー、設備、スタッフ。見せたいものはいくつもありますが、全部を並べても見る人には伝わりません。どこに載せるかによって、使える長さや画面の向きも変わります。
この記事では、店舗と施設それぞれについて、見る人が動画で知りたいことから目的を決め、載せる場所の条件を確かめ、場面を並べる順を決めるところまでを、公開されている紹介動画を読み解きながら説明します。後半では、撮影をしなくても手元の写真と資料から動画を作る方法を、NoLangで作った店舗と施設の作例2本を交えて説明します。
店舗紹介動画・施設紹介動画とは
店舗紹介動画は、飲食店や美容室、小売店、ショールームなどのお店を、まだ来たことのない人に紹介する動画です。施設紹介動画は、介護施設や学校、宿泊施設、スポーツ施設、コワーキングスペースなど、利用する前に中の様子を知りたい場所を紹介する動画です。
写真と文章でも、お店や施設の情報は伝えられます。動画で新たに伝えられるのは、場所から場所への「つながり」です。駅から歩いて入口に着き、席に案内されて料理が運ばれてくる。玄関から廊下を進み、居室と食堂、浴室を順に見て回る。写真では一枚ずつ切り離される場面が、動画では見る人が実際にたどる順につながるので、行ったことのない場所でも、着いてからの様子を思い描けます。ナレーションと画面の文字で、写真だけでは分からない営業時間や部屋の数も一緒に伝えられます。
会社そのものを紹介する動画は会社紹介動画の作り方、提供するサービスの中身や使い方を伝える動画はサービス紹介動画の作り方で扱っています。この記事は、お店や施設という「場所」を紹介する動画に絞ります。
店舗と施設で、見る人が決めたいことは違う
紹介動画を見る人は、何かを決めるために見ています。何を決めたいのかは、お店と施設で違います。
| 動画 | 主に見る人 | 動画を見て決めたいこと | 動画で答えること |
|---|---|---|---|
| 店舗紹介動画 | 近くの店や行き先を探している人、まだ来たことのない人 | 行ってみるかどうか | どんな店か、看板の商品やメニュー、店内の雰囲気と席、どんな人が迎えるか、場所と行き方、営業時間と予約の方法 |
| 施設紹介動画 | 利用・入居・入学を考えている本人と家族 | 見学や問い合わせに進むかどうか | どんな施設か、立地とアクセス、主な部屋と設備、一日の過ごし方、スタッフと体制、見学の申し込み方法 |
| 採用のための紹介動画(店舗・施設とも) | 応募を考えている人 | 応募するかどうか | 働く場所の様子、一緒に働く人、仕事の流れ |
店舗の動画は、行ってみたいと思ってもらえれば役目を果たします。雰囲気や看板メニューの魅力を伝え、最後に営業時間や場所を示せば十分です。施設の動画を見る人は、より慎重に検討します。入居や入学は暮らしや進路に関わる決定で、本人だけでなく家族も一緒に見比べます。雰囲気に加えて、部屋の数や広さ、スタッフの体制、一日の流れといった、比べるための情報が要ります。
採用のための紹介動画もよく作られています。たとえばハローワーク大阪東は、介護・福祉の事業所の施設紹介動画を、求職者向けの情報としてまとめて掲載しています(ハローワーク大阪東:動画による施設紹介&360度カメラ映像)。採用向けの動画の作り方は採用動画の作り方を参考にしてください。
1本の動画で、来店と採用の両方を狙うのはおすすめしません。見る人が違えば、答えるべきことも違うからです。まず目的を一つに決め、その目的の動画から作ります。
載せる場所で、長さと向きが決まる
目的が決まったら、動画を載せる場所を決めます。同じ紹介動画でも、載せる場所によって、見る人の状況、画面の向き、使える長さが変わります。
| 載せる場所 | 見る人の状況 | 画面の向き | 長さ | 音 |
|---|---|---|---|---|
| 自社サイトの店舗・施設のページ | 行くかどうかを決めるために、自分から調べに来ている | ページに合わせる。横型が収まりやすい | 調べに来た人なので、1〜2分でも見てもらいやすい | 再生を選んで見る人が多く、ナレーションも使える |
| Googleビジネスプロフィール(Googleマップ・検索に出る店舗や施設の情報) | 近くの店を探している、行き方や営業時間を確かめている | 指定なし | 動画は最大30秒、75MBまで、解像度720p以上(Googleの公式ヘルプ) | 音がなくても分かる作りに |
| Instagramのリール、TikTok | 店や施設をまだ知らない人が、次々に動画を見ている | 縦型 | 最初の数秒で何の店・施設かを伝える | 音を出さずに見る人もいる前提で、文字でも伝わる作りに |
| YouTube(通常の動画) | 名前で検索した人、詳しく知りたい人 | 横型(16:9が標準。YouTubeの公式ヘルプ) | 施設の見学の代わりなど、数分の動画にも向く | ナレーションを使える |
| YouTubeショート | 店や施設をまだ知らない人 | 縦型か正方形。3分以内の動画がショートになる(YouTubeの公式ヘルプ) | 30秒前後から試す | 文字でも伝わる作りに |
| 店頭・館内のモニター | 店の前を通る人、待合や受付で待っている人 | モニターの向きに合わせる | 繰り返し再生する前提で、どこから見ても分かるように | 周りの音で聞こえない前提で、文字で伝える |
| 見学会・説明会・面接 | 会場で、案内の一部として見る | 横型 | 数分 | 会場の音響で流せる |
縦型の動画の作り方は、Instagramリールの作り方とYouTubeショートの作り方で詳しく説明しています。店頭や館内のモニターで流す動画は、デジタルサイネージ動画の作り方で、設置場所ごとの長さや文字の大きさの決め方を説明しています。
最初の1本は、いちばん見てほしい人がいる場所に合わせて作ります。近所の人に来店してほしいお店なら、地図アプリで見つけてもらうために、Googleビジネスプロフィールに載せる30秒の動画から作ります。入居を検討する家族に見てほしい施設なら、自社サイトや見学の案内で流す1〜2分の動画から作ります。ほかの場所に向けた版は、1本目の構成を使って、長さと向きを変えて作れます。
場面は、見る人がたどる順に並べる
見せる場面を選んだら、並べる順番を決めます。基本は「見る人が実際にたどる順」です。お店なら来店する人が歩く順、施設なら見学で案内される順です。ここでは、店舗や施設の公式チャンネルなどで公開されている紹介動画を例に、場面の並べ方を見ていきます。
| 動画 | 公開しているところ | 長さ | 並べ方 |
|---|---|---|---|
| WHITE RAINBOW(カフェ) | 店の公式チャンネル(2021年1月) | 2分14秒 | 来店する客の目線で、通りから入口、注文、料理、食事へ |
| 広島マツダ 石内山田店 | 株式会社広島マツダの公式チャンネル(2020年9月) | 51秒 | 外観から入口、展示車、商談席、整備工場へと店内を歩く |
| 大阪学院大学高等学校 施設紹介MOVIE | 学校の公式チャンネル(2021年5月) | 2分31秒 | 新校舎の場所を一つずつ、場所の名前を大きく出して見せる |
| 南山大学 施設紹介動画 | 大学の公式チャンネル(2020年9月) | 4分3秒 | 建物ごとに、階数や収容人数、中にある窓口を字幕で説明する |
| サニーライフ京都伏見 施設紹介動画 | 介護施設の検索サイト「みんなの介護」のチャンネル(2026年1月) | 2分12秒 | 立地、居室、共用の場所、入浴、介護と医療の体制の順に、場所の名前と説明を出す |
店舗:来店する人がたどる順
WHITE RAINBOWの動画は、二人の客が通りを歩いて店に向かう場面から始まります。OPENの札が掛かった扉から店に入ると店員が出迎え、席でメニューを開き、厨房で調理が進み、ハンバーガーとフライドポテトが運ばれてきます。食べる様子、ラテアートを注ぐ手元、店員と話して笑う客と続き、最後にロゴで終わります。
見る人は2分のあいだ、この客と一緒に店を訪れているような体験ができます。駅や通りから店がどう見えるか、入ったらどんな人が迎えてくれるか、何を頼めてどんな器で出てくるか。初めての店で気になることに、来店の順番どおりに答えています。
広島マツダの石内山田店の動画は、人物の物語はなく、建物の中を歩くように進みます。外観、入口と受付、展示車、商談の席、キッズスペース、待合のスペース、整備工場と整備士の作業。最後に外観へ戻り、社名と店名を重ねて終わります。51秒で、来店してから帰るまでに使う場所をひととおり見せています。
二つの動画に共通するのは、店の外から始めて、入口、店内、商品やサービス、人の順に進むことです。外から始めると、見る人は「着いたらこう見える」という目印を持てます。この順番を30秒に収めると、次のような場面表になります。
| 秒 | 場面 | 見せるもの | 画面に出す文字の例 |
|---|---|---|---|
| 0〜3 | 何の店か | いちばん魅力の伝わる一枚(看板メニューや店内) | 店名と、どんな店かを一言で |
| 3〜8 | 場所と入口 | 外観、入口、看板 | 最寄り駅から徒歩○分 |
| 8〜15 | 店内と席 | 店内の全体、席、窓からの眺め | 席の種類、過ごし方 |
| 15〜23 | 看板の商品 | 料理、商品、施術の仕上がり | 商品名と一言の説明 |
| 23〜27 | 人とこだわり | 店主やスタッフ、作る手元 | こだわりを一言で |
| 27〜30 | 次の行動 | 外観か看板の商品 | 営業時間、予約の方法、地図での探し方 |
最初の3秒だけは、たどる順の例外です。InstagramのリールやGoogleマップでは、見る人が次へ進むかどうかを最初の数秒で決めます。そこで冒頭に、その店でいちばん伝えたい一枚と店名を置き、2場面目から外の様子に戻ります。
施設:見学の順路と、判断に要る数字
大阪学院大学高等学校の動画は、「新校舎始動。」の一文と校名から始まり、スポーツフィールド、食堂、職員室、教室、ロッカールーム、音楽スタジオ、美術教室と、新しい校舎の場所を一つずつ見せていきます。どの場所にも、英語と日本語で場所の名前を大きく重ねています。最後に学校が目指す教育を一文で示し、校名で終わります。
場所の名前が出ていると、見る人は映像だけでは分かりにくい部屋の用途をすぐに理解できます。同じ校舎でも、食堂と自習の場所は見た目が似ていることがあります。名前があれば「どこを見ているのか」で迷いません。
南山大学の施設紹介動画は、さらに情報を足しています。建物ごとに、「地下1階地上7階建て」「約500名を収容するホール」といった階数や収容人数、中にあるキャリア支援室やコンビニ、書店を、字幕で説明しています。4分と長めですが、キャンパスを見学できない受験生や保護者が、知りたいことを読みながら見られます。学校の紹介動画の構成と作り方は、学校紹介動画の作り方で説明しています。
介護施設の動画は、見る人が比べたい情報がいっそう多くなります。サニーライフ京都伏見の動画は、外観に「24時間体制の介護」「365日の医療対応」と施設の特長を重ねて始まり、地図で最寄り駅から徒歩2分であることを示します。続いて「112室の居室 全室個室」と居室、入居者が会話する共用の場所、機能訓練のコーナー、浴室と進み、24時間365日の介護体制、夜間の巡回、医療機関との連携、看取りのケアを説明して、外観に戻ります。
入居を考える家族が知りたいのは、部屋がどれくらいあり、どんな設備があり、夜間や体調を崩したときにどう対応してもらえるかです。この動画は、見学で案内される順路に沿いながら、その答えを場所の名前と短い説明文で全場面に出しています。
施設の動画は、見学の順路に沿って場所を見せ、それぞれに場所の名前と、比べるための数字や説明を添えるのが基本です。60秒にまとめると、次のような場面表になります。
| 秒 | 場面 | 見せるもの | 画面に出す文字の例 |
|---|---|---|---|
| 0〜5 | 何の施設か | 外観 | 施設名、施設の種類、特長を一言で |
| 5〜12 | 立地 | 地図、最寄り駅、周辺の様子 | 駅から徒歩○分、駐車場の有無 |
| 12〜25 | 主な部屋 | 居室、教室、客室など | 部屋の名前、数、広さ |
| 25〜38 | 共用の場所と設備 | 食堂、浴室、体育館、ラウンジなど | 場所の名前と使い方 |
| 38〜48 | 一日の過ごし方 | 食事、活動、授業の様子 | 時刻つきの流れ |
| 48〜55 | 人と体制 | スタッフ、相談の窓口 | 職員の体制、夜間や緊急時の対応 |
| 55〜60 | 次の行動 | 外観 | 見学や問い合わせの方法 |
部屋の数や体制などの数字は、ナレーションだけでなく画面の文字にも出します。家族で見比べるときに、一時停止して読めるからです。台本や構成表の書き方は動画の台本テンプレートにまとめています。
伝わる見せ方
場面の順番が決まったら、それぞれの場面の見せ方を整えます。
- 最初の数秒で、何の店・施設かを伝える:店名や施設名と、どんな場所かを一言で冒頭に出します。SNSや地図アプリでは、ここで見続けるかどうかが決まります。
- 1場面で見せるのは一つ:外観、席、料理と、1場面に一つの場所か一つの物を見せます。場面ごとに伝えることが一つなら、画面の文字も短くできます。
- 場所の名前と数字は文字で出す:施設では特に、「食堂」「全室個室」「駅から徒歩2分」のように、場所の名前と比べるための情報を画面に出します。
- 音を消して確かめる:店頭のモニターやSNSでは、音を出さずに見る人がいます。音を消して再生しても、何の店で何ができるのかが伝わるかを確かめます。
- 最後に次の行動を示す:営業時間、予約の方法、見学の申し込み方法を最後の場面に置きます。見終えた人が、次に何をすればよいか迷わないようにします。
作り方の流れ
紹介動画は、次の順に進めると手戻りが少なくなります。
- 1. 目的と見る人を決める:来店、見学、応募のうち、どれのための動画かを一つに決めます。
- 2. 載せる場所を決める:最初に載せる場所を決め、その場所に合う長さと画面の向きを確かめます。
- 3. 場面表を作る:前の節の例を参考に、秒数、場面、見せるもの、画面に出す文字を表にします。
- 4. 素材を集める:場面表の「見せるもの」に合う写真や映像、パンフレットやメニューなどの資料、店や施設の情報を集めます。
- 5. 作る:撮影して編集するか、手元の写真と資料から作るか、制作会社に頼むかを選びます。
- 6. 確かめて公開する:音を消して再生し、店名や施設名、営業時間、数字に誤りがないかを確かめます。写っている人の同意も、このときにもう一度確かめます。
手順5の作り方は、次の三つから選びます。準備するものと、向いている動画がそれぞれ違います。
| 作り方 | 準備するもの | 向いている動画 |
|---|---|---|
| 撮影して編集する | 撮る場面のリスト、撮影の日程と許可、編集の作業 | 調理の湯気や施術の手元など、動きそのものを見せたい動画 |
| 手元の写真と資料から作る | 場面表に合う写真、パンフレットやメニュー、店や施設の情報 | 場所と情報を順に伝える動画。内容が変わったときに作り直したい動画 |
| 制作会社に頼む | 目的・見る人・載せる場所・場面の希望をまとめた依頼の内容 | 撮影の規模が大きい動画、ブランドの印象を作り込みたい動画 |
撮影せずに、写真と資料から作る
お店や施設には、Googleマップやホームページ、パンフレットのために撮った写真がすでにあることが多いはずです。紹介動画は、その写真と、営業時間や部屋の数などの情報があれば作れます。撮影の日程を組まずに済むので、メニューや料金が変わったときにも作り直しやすくなります。
集める写真と情報
場面表の「見せるもの」に合わせて、写真を集めます。
| 場面 | 集める写真 | 選ぶときに見ること |
|---|---|---|
| 何の店か | 看板メニューや店内で、いちばん魅力が伝わる一枚 | 冒頭に使うので、縮小しても何が写っているか分かるもの |
| 場所と入口 | 外観、入口、看板 | 初めての人が、着いたときの目印にできる角度 |
| 店内と席 | 店内全体、席の種類ごとに一枚 | 明るい時間帯に撮ったもの。片付いた状態のもの |
| 看板の商品 | 料理、商品、施術の仕上がりを3〜5枚 | 一皿・一品ずつ写っているもの |
| 人とこだわり | 店主やスタッフ、作っている手元 | 写っている人の同意があるもの |
| 場面 | 集める写真 | 選ぶときに見ること |
|---|---|---|
| 何の施設か | 外観、玄関 | 施設名の看板が写っているもの |
| 立地 | 最寄り駅からの道、周辺の様子 | 地図だけで伝わる場合はなくてもよい |
| 主な部屋 | 居室、教室、客室などを種類ごとに | 部屋の広さが分かる角度 |
| 共用の場所と設備 | 食堂、浴室、ラウンジ、運動の設備など | 場所ごとに一枚 |
| 一日の過ごし方 | 食事、活動、授業の様子 | 利用者や生徒の顔が写る場合は本人の同意があるもの。同意がない場合は後ろ姿や手元が写っているもの |
| 人と体制 | スタッフ、相談の窓口 | 写っている人の同意があるもの |
写真と一緒に、動画で伝える情報も書き出しておきます。お店なら、店名、どんな店かを表す一言、看板の商品、営業時間、予約の方法、最寄り駅からの道のりです。施設なら、施設名と種類、特長、部屋の数や定員、一日の流れ、スタッフの体制、見学の申し込み方法です。パンフレットやメニューにまとまっていれば、それを資料として使えます。
ここからは、NoLangで作った紹介動画の作例を2本紹介します。カフェの「喫茶ルリビタキ」と、介護付き有料老人ホームの「ひなたテラス」は、どちらも架空の店と施設で、写真と映像は画像生成・映像生成で用意しました。店の価格や施設の数字も作例上の設定です。どちらもテンプレートにしてあり、自分の店や施設の情報と写真で作り直せます。
作例:カフェの店舗紹介動画
駅の近くの喫茶店を、朝の店先から紹介する、約1分の横型の動画です。
| 秒 | 場面 | 見せるもの | 画面に出す文字 |
|---|---|---|---|
| 0〜8 | 朝の店先と場所 | 朝7時の店先、カウンターに常連客が集まる店内 | 7:00、駅から徒歩3分 |
| 8〜11 | 店名 | 店内の映像に、店のロゴマーク | 喫茶ルリビタキ |
| 11〜15 | 通いたくなる理由の予告 | 三つの理由の写真を横に並べる | 通いたくなる3つの理由(自家焙煎のコーヒー、焼きたての焼き菓子、過ごし方で選べる席) |
| 15〜28 | 理由1:コーヒー | 焙煎機、コーヒー豆、ハンドドリップ、看板のブレンド | 焙煎から3日以内の豆だけ、ルリブレンド ¥520 |
| 28〜38 | 理由2:焼き菓子 | 焼き上がりを取り出す厨房、スコーン、季節のタルト | スコーン ¥380、季節のタルト ¥580 |
| 38〜48 | 理由3:席 | 店内の全体、窓際のカウンター、ソファ席、大テーブル | 窓際カウンター 6席、ソファ席 8席、大テーブル 10席 |
| 48〜55 | 店の情報 | 店内の写真の上に情報のカード | 営業時間 7:00〜19:00、定休日 水曜日、全24席・駅から徒歩3分 |
| 55〜62 | 締め | 夕方の店先と店名 | 今日の一杯を、喫茶ルリビタキ |
店の外から始めて店内、店名、看板の商品と進む順番は、前の節の店舗の場面表と同じです。違いは、看板の商品と席を「通いたくなる3つの理由」としてまとめ、最初に三つを並べて予告してから一つずつ見せている点です。見る人は、あといくつ続くのかが分かるので、最後まで見やすくなります。
商品の場面には、品名と価格を写真と同じ画面に出しています。席の場面は、三つの席の写真を並べ、ナレーションに合わせて1枚ずつ明るくして、席の数と過ごし方を添えています。営業時間と定休日は、締めの直前に情報のカードでまとめ、最後の店名の下にも小さく出しています。
Googleビジネスプロフィールに載せるときは、30秒以内に収める必要があります。理由を一つに絞るか、理由ごとに3本の短い動画に分けると、この構成のまま使えます。
カフェの店舗紹介動画
駅から徒歩3分の喫茶店「喫茶ルリビタキ」の店舗紹介動画を横型で。自家焙煎のコーヒー、焼き菓子、選べる席の3つを紹介し、最後に営業時間(7:00〜19:00、水曜定休)を出して。
作例:介護付き有料老人ホームの施設紹介動画
入居を考えている家族に向けて、施設での一日を紹介する85秒の横型の動画です。
| 秒 | 場面 | 見せるもの | 画面に出す文字 |
|---|---|---|---|
| 0〜8 | 問いかけと施設名 | 窓辺で過ごす入居者、施設の外観とロゴマーク | 大切な家族に、どんな毎日を過ごしてほしいですか。介護付き有料老人ホーム ひなたテラス |
| 8〜12 | 一日の予告 | 時刻を並べた線 | ひなたテラスの一日(7:00 朝、10:00 リハビリ、14:00 午後、18:00 夕方、21:00 夜) |
| 12〜22 | 朝 | 身じたくの手伝い、食堂の朝ごはん、食事の形の違い | 7:00 朝のしたく、8:00 朝ごはん、常食・刻み食・ソフト食 |
| 22〜32 | リハビリ | 機能訓練指導員と歩く練習 | 10:00 からだを動かす |
| 32〜42 | 午後とお風呂 | 書道、園芸、季節の行事、座ったまま入れる浴槽 | 14:00 午後のたのしみ、15:00 お風呂、入浴は週3回 |
| 42〜50 | 自分の部屋 | 夕方の居室、個室の設備 | 18:00 自分の部屋で、全室個室、トイレ・洗面台、ナースコール |
| 50〜59 | 夜と医療 | 夜の外観、夜の見回り、訪問診療 | 21:00 夜の安心、夜の見守り、訪問診療 月2回 |
| 59〜70 | 数字で見る | 数字のカードを3枚並べる | 介護・看護スタッフ 2:1(入居者2人に1人以上、国の基準は 3:1)、看護師 24時間、お部屋の広さ 約18㎡ |
| 70〜79 | 家族と過ごす日 | 面会に来た家族、スタッフと入居者 | (ナレーションの字幕だけ) |
| 79〜85 | 次の行動 | 施設の外観とロゴマーク | 見学・体験入居 受付中 |
この作例は、前の節の施設の場面表とは並べ方が違います。見学の順路ではなく、入居した人の一日を時刻の順に追っています。家族が知りたいのは、建物の中に何があるかより、そこで家族がどう過ごすかです。時刻の順に並べると、浴室は15時のお風呂の場面で、居室は18時に部屋で過ごす場面でと、部屋や設備を使う様子と一緒に見せられます。
比べるための数字は、一日の流れを見せた後に「数字で見る」の場面でカードにまとめています。スタッフの人数の割合には、比較の目安として国の基準も添えました。介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護の指定を受けた施設)の人員の基準では、看護と介護の職員の合計を、要介護の入居者3人に1人以上置くことになっています(e-Gov法令検索:指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準 第175条)。基準と並べると、自分の施設の体制がどれだけ手厚いかを見る人が判断しやすくなります。
最後は家族の面会の場面で気持ちを伝えてから、見学と体験入居の受付で終わります。60秒に収めたいときは、時刻の場面を朝・午後・夜の三つに絞ると、数字と次の行動の場面を残せます。
介護付き有料老人ホームの施設紹介動画
介護付き有料老人ホーム「ひなたテラス」の施設紹介動画を横型で。朝から夜までの一日を時刻の順に見せ、スタッフの体制や部屋の広さは数字でまとめて、最後に見学と体験入居の受付を伝えて。
自分の店・施設で作る
作例と同じ構成で自分の店や施設の動画を作るときは、作例の下にある「このテンプレートで動画を作る」を押します。NoLangのホームが開き、入力欄にテンプレートが参照動画として入った状態になります。
- 1. 情報を書く:入力欄に、店名や施設名、どんな場所かを表す一言、見せたい場所や商品、営業時間や見学の申し込み方法を書きます。
- 2. 写真と資料を添付する:入力欄の左下にある「+」から「ファイルをアップロード」を選び、集めた写真を添付します。写真はJPEGやPNG、HEICなどの画像を使えます。パンフレットやメニューがPDFやPowerPoint(PPTX)のファイルになっていれば、一緒に添付できます。
- 3. 画面の向きを選ぶ:入力欄の右下にある画面の向きのボタンで、載せる場所に合わせて縦型(9:16)、横型(16:9)、1:1などを選びます。
- 4. 生成する:右端の矢印のボタン(動画を生成)を押します。
できあがったら、音を消して再生し、店名や施設名、時刻、数字に誤りがないかを確かめます。地図アプリやSNSに載せる動画は、一度広まると直しにくいので、固有名詞と数字は特に念入りに見てください。
英語など日本語以外の紹介動画が必要なときは、「+」の「動画の言語」で言語を選んで作れます。
写る人の同意と、音楽の権利
紹介動画の素材を集めるときは、写っている人の同意を最初に確かめます。お店の客、施設の入居者や利用者、生徒、スタッフが写った写真は、本人に動画で公開することの了解を得てから使います。ホームページやパンフレットに載せた写真でも、動画にしてSNSや地図アプリに載せると、見る人の範囲が変わります。載せる場所まで伝えて了解を得ておくと安心です。
了解を得ていない人が写っている写真は使わず、人が写っていない写真や、後ろ姿、手元の写真を選びます。スタッフが写る場合も、動画に出ることと、退職した後の扱いを話し合っておきます。
BGMなどの音楽にも権利があります。使う音楽の利用条件を確かめてから使ってください。動画の著作権と肖像権の考え方は動画の著作権で詳しく説明しています。
外注するか、自分で作るか
店舗紹介動画や施設紹介動画の制作を、制作会社に頼むか自分で作るかは、次の三つで判断できます。
- 撮影が要るか:調理の湯気、施術の手元、施設を歩いて回る映像など、動きそのものを見せたい場合は、撮影の機材と経験がある制作会社に頼むほうが確実です。場所と情報を順に伝える動画なら、手元の写真と資料で作れます。
- 本数と作り直す頻度:季節のメニューや料金が変わるたびに作り直す場合や、載せる場所ごとに長さと向きを変える場合は、作る動画の本数が多くなります。そのたびに外注すると、費用も調整の手間もかさみます。
- 公開したい時期:外注は、打ち合わせや構成案、修正のやりとりに時間がかかります。開店やリニューアル、入居者の募集に期日がある場合は、自分で作るほうが公開日に間に合わせやすくなります。
たとえば、施設の雰囲気を伝える数分の動画だけを外注し、SNSやGoogleマップに載せる短い動画は自分で作る、という分け方もできます。費用の目安は動画制作の費用相場にまとめています。外注するときも、この記事を参考に整理した目的・載せる場所・場面表を渡すと、見積もりと提案が具体的になります。
店舗紹介や施設紹介の動画を社内で作るなら、NoLangを使う方法もあります。手元の資料や写真、文章からナレーション付きの動画を作れるほか、記事の作例をお手本にして、自社の内容に置き換えた動画にすることもできます。会社での使い方はお問い合わせから相談でき、詳しい資料は下のボタンから請求できます。
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